暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos3八神家の日常〜Happy Birthday dear…〜
[11/15]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
る」これしかないだろう。みんなの紹介は後日にすればいい。という考えも過ぎったが、はやての笑顔を曇らせるのだけは避けたい。彼女が生まれたこの祝いの日にだけは。
はやては「うんっ」と頷き、メールの返信を打ち始めた。俺は動きの効率をよくするために大人バージョンへ変身する。そんな俺を見て頬を僅かに赤らめているシャマルに「シャマル。チャーハン、作れるか?」と問う。
「え? あ、はいっ。大丈夫ですっ!」
チャーハン作りの準備を始めるシャマルを横目に、俺も残りの料理を並行して作り始めた。途中ではやての協力の申し出を受け、結局は主役のはやても調理に参加。そのおかげでサクサクッと終えることが出来た。完成した料理が冷めないように1皿1皿結界で包むと、ヴィータに「またオーディンみてぇなことやってんなぁ」と言われた。しょうがないだろ。何せ本人なんだからな。
俺――ルシリオンとオーディンを区別させるために、クローンだとか生体兵器だとかある種の真実を含めた嘘を吐いたんだが、外見を合わせると無意味になるようだ。とりあえず「料理は出来た。あとは石田先生が来るのを待つだけだ」と、一段落したところで変身を解いてふぅっと一息つく。
「なんや忘れとる気が・・・」
「忘れてるって何が?」
時刻が4時に差し掛かった時、はやてが唸りだした。ヴィータがそう訊くと、「ルシル君のことでな」と俺を見てきた。ヴィータとシャマルもそれに釣られ俺を見、洗い物と後片付けを終えてきたシグナムとフェンリルとザフィーラも俺に視線を向けてきた。俺も何があったかと考えてみる。ケーキ、料理、プレゼントも問題ない。クラッカーが無いのが問題か?
「ああああああッッ!!」
はやての大声に俺たち全員がビクッと肩を跳ねさせた。はやては勢いよく俺へと振り返り、「着替えやなアカンよっ、ルシルちゃんっ!」焦りながらそう言ってきた。ハッとする。「ルシルちゃん?」と首を傾げているみんなを横目に、「我が手に携えしは確かなる幻想」詠唱し、“英知の書庫アルヴィト”にアクセス。
――
変化せしめし乱音
(
ディゾルディネ・カンビャメント
)
――
ブラウスにリボンタイ、キュロットという衣服へと瞬時に変身。あと、髪を二房に分けて両耳下で結っておさげにする。この間、「何やってんだ?」「ルシル君? 急にどうしたの?」「何故女物に着替える?」などなど、当然の疑問を浴びせかけられた。フェンリルだけは「マスター可愛い?」と抱きついてきた。俺がはやての家に世話になった時のことなど、こうして女装する羽目になった事情を説明する。
「なるほど。でも私たちが一緒に住むことになったのだし、もうその必要はないんじゃないかしら・・・」
「今さら実は男でした、なんて言えるわけがないだろ・・・」
「そうか? つうか、これか
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ