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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#18 チーグルの森・接触と真相
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った事だ。これまでは、戦ってばかりだったから……。平和的に解決出来るのなら、それが一番だろう。
「へぇ……、ライガっていう魔物も話せるんだ……」
アルは、少し意外そうに呟いていた。
チーグルはユリアから与えられたこのソーサラーリングの力で言葉を発する事が出来る。
そんな凄く重要で、貴重そうなモノが、そんなに幾つもあるもんじゃない。と思えるからだ。そんなアルの疑問を察したのか、イオンはアルの方を向いて答えた。
「いいえ、流石に僕らだけじゃ無理です。なので、チーグル族の誰かに通訳をしてもらえれば、可能です」
モンスター同士なら会話を交わす事が出来る。今回は、それを利用するとの事だ。
「なるほど……、それなら出来そうだね」
アルはそれを聞いて 納得していた。何より、ライガがチーグルに脅迫をして、食料を要求している以上 チーグルとライガは、ちゃんと言葉が通じているのだろう。
アルが、そう納得していると。
「……では通訳の者に、儂のソーサラーリングを貸し与えよう」
チーグルの長がそう言うと、1匹のチーグルを呼び出した。
すると、チーグルの群れの中から、ぴょこ! っと、飛び出てきた。見た感じ、まだ子どもだ。
「……この子供が、北の地で火事を起こした同胞だ。これを連れて行ってくれ」
そう言うと、長の持っていたリングを手渡した。その大きなリングがチーグルの子供の身体に装着された途端。
「ボクはミュウですの よろしくお願いするですの!!」
その子どもチーグルは急に喋りだした。どうやら、まだ小さいからリングが合わない様で、あの長よりも更に動きずらそうにしていてたが、それでも必死にチョコチョコ歩いてきていた。……でも、数歩歩いた所で。
「あう……っ!」
大きなリングに気を取られてしまい、足元を疎かにしてしまって、転んでしまっていた。
なぜか、ルークはそれを見て 怒ってる様子だ。……多分。
「おい!! なんかむかつくぞ!! コイツ!!」
「ごめんなさいですの!ごめんなさいですの!!」
多分、ではなかった。……何でか判らないけれど、ルークは間違いなく苛々してしまっている様だ。
「ま、まーまー…… そんな怒らないでよ。ルーク」
アルがいつもどおり ルークを宥めて。イオンはそんなやり取りを、微笑みながらアルを見ていた。チーグルのミュウは、怒られてると判ると、涙をポロポロと流しながら謝っていた。
そして、ティアはと言うと……。
「わぁ……かわいい………っ」
先ほど同様、ミュウの愛らしい姿を見て、またまた頬を赤く染めていた。
何はともあれ新しい仲間。チーグルのミュウと共に、ライガがいると言う祠へと向かっていっ
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