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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#18 チーグルの森・接触と真相
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アルがそう言うと、ティアも賛同してくれた。
「ルーク。彼の言うとおりよ。(………わぁぁ、カワイイっ)」
ティアは、そう言いつつ、その傍らで何やらチラチラとチーグルたちを見てたみたいだ。時折頬を赤く染めながら。
「ん? どうしたの? ティアさん」
アルは、そのティアの視線に気付いたようだ。何か、あるのか? と思いそう聞くと。
「ッッ!!な、なんでもないわ!!」
ティアは、慌ててそっぽ向いていたのだった。
そして、イオンとチーグルの長との話は続く。
「あなた方チーグルは、草食ですよね? なのに何故人間の食べ物を? この森は緑が豊かなようですし……、食料には困らないと思うのですが」
イオンのその言葉にチーグルの長はその言葉に言葉を詰まらせていた。その仕草と僅かに現れている表情の変化を、イオンは見逃さなかった。……やはり、何か訳があるのだろう、と。
そして、その読みは的中した。
「……我らの仲間が、ここより更に北の地で、火事を起こしてしまった。 その結果 北の一帯を住処としていた《ライガ》がこの森へ移動してきたのだ……。 我らをエサとするために」
長老の表情は苦痛でいっぱいだった。
「では、村の食料を奪ったのは仲間がライガに食べられない為に……?」
「そうだ……、定期的に食料を届けぬとヤツらは我らの仲間をさらって喰うと言うのだ」
「っ……」
アルはそれを聞いて、思わず表情を強ばらせた。
モンスターが食べ物を盗んだ。ただ、それだけの事なのにそんな事になっているとは思ってもいなかったからだ。
「それは……酷い……。 いくらなんでも」
アルは漸く出てきた言葉が《酷い》だった。
本来、獣は生きる為に 生き残る為に そして、家族の為、種を繁栄させる為に獲物を狩る。……そして、その他に外敵から、仲間や家族を守る為に戦う。
それが自然な事だ。
だけど……ライガと言うモンスターがしている事は違った。脅して……食料を届けさせる。拒否すれば、……喰らう。
人間で言えば、奴隷扱いをしているも同義だ。いや……それ以上に酷い。
「そう……ですね……。」
イオンも、アルの言葉を訊いて、同じ思いだった様だ。表情を険しくさせていた。
だけど、ルークは違った。
「はぁ? んなもん、弱いもんが喰われるのは当たり前の事だろ? それに、大体自業自得じゃねーか」
確かにルークが言っている事は確かに正しい。住処を燃やしてしまったチーグルも確かに悪い。だけど。
「ごめん。オレは……、それは ちょっと賛成できないよルーク」
これまで、アルは、ルークの事を宥めたり、 適当に応対して肯定したり、受け流した
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