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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#18 チーグルの森・接触と真相
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も」
ついアルは、驚きが2つ同時に来たから思わず、声に出てしまった。これまで戦ってきたモンスター達の中で、言葉を発した相手がいた事なんて、一度も無かったから驚くのも無理はない。
「なんだァ こいつら!? ウジャウジャ出てきやがって! モンスターの癖に人間の言葉をしゃべってんぞ!? 一体どうなってんだ??」
ルークも同様のようだった。混乱していた時、イオンが説明をしてくれた。
「アル、ルーク。チーグルが言葉を話せるのは、ソーサラーリングの力です」
イオンが、指を差しながらそう言った。その言葉を喋ったチーグルがつけているリングだ。チーグルにとっては、大きなリングで、身体がすっぽりと入り、宛ら浮き輪の様だ。
「へぇー……、あれがユリアとの契約で与えられたって言う、ソーサラーリングなんだ。……そんな機能がついてる事は流石に知らなかった」
アルは、興味深そうに、ソーサラーリングを見ていた。教本でその名前は知っていたけれど、写真等は載せられてなかったから。
そして、話を聞いていたリングを、付けているチーグルが一歩前に出てきた。
「……左様。このリングはユリア・ジュエとの契約によって与えられたものだ」
アルの言葉に肯定した。間違えてなかった事に、ややほっとしているアル。……外れてなかった事に、ほっとして、素直に喜んでいた。間違った事をそのまま自信満々に言ってたら、恥ずかしいから……。
そして、人間側はイオンが代表して前に出た。
「僕はローレライ教団導師イオンと申します 貴方はチーグル族の長とお見受けしますが」
「いかにも……」
イオンがそのチーグルの長と話していると。イオンより更に一歩、前に出る様にルークが。
「おいコラ、モンスター!! お前らエンゲーブで食い物盗んだ犯人なんだろ!?」
声の勢いそのままに、突撃していくルーク。すると、そのルークの声の大きさと勢いからか、他の大勢のチーグル達が慌てだしていた。
「あ、ルーク! まあ、十中八九、このチーグルたちが犯人だとは思うけどさ。もうちょっと 穏便にしようよ。チーグルの皆、すっごく怯えてるよ?」
とりあえずアルがルークを宥めようとした。怯えているチーグル達を見ていると、可哀想、と思ったからだ。でも、ルークの事をそんな簡単に宥める事なんて、出来っこない、とアルは同時に思っていたけれど。
「だー!こいつらのせいでオレが泥棒扱いされたんだぞ!!」
アルの想像のとおりだった。でも、ルークがイオンとチーグルの話しに入ると先に進めそうに無かったから、アルはまた怒鳴なれると思ったけど、続けた。
「まぁまぁ、とりあえずさ、訳を聞こうよ。幸いな事に、彼らとは言葉は通じるみたいだしさ」
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