二十一話
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気に降り立った。
「まずっ!?」
バズーカのトリガーを素早く引くものの、残弾数が元々一発しかなかったらしくいくら引いてもカチカチと虚しく音を発するだけ。それではポケットから杖を抜いてと逡巡するものの、この数をさばくのは無理だと結論をだす。
「……ちっ」
既に脱げビームが放たれるまで秒読み段階。こうなってはどうしようもない。だが、そんな時彼の耳に聞き覚えのある声が届いた。
「諦めるのは勝手だが、怪我をしたくなければそこを動くな」
――全投影連続層射!!
「んなっ!?」
彼が振り向くより早く、彼の脇を凄まじい勢いで何かが通り抜けた。そして、それが彼を裸にしようとしていたロボを撃ち抜いた。
「これは、剣?」
ロボに突き刺さったものは剣だった。これといった装飾もないオーソドックスな西洋剣。何でこんなものが、と考えたが突如周りから上がった歓声に彼は思わず顔を上げた。
「…………」
その光景を見て彼は言葉を失った。剣の雨。いや、雨の様に降り注ぐ剣軍が数多いるロボを次々と撃ち抜いていたのだ。これを機に防戦一方だった生徒たちが一気に攻勢へと回る。そんな中、彼は一人視線をロボとは逆方向へと向けた。先ほどの声の主、そしてこの剣を降らせている男を探して。
「健二!」
程なくして、見つけた。紅い外套と黒きボディアーマーを身に纏った親友の姿を。
「よく耐えていたじゃないか。遅ればせながら、英雄として助太刀に来た」
「けっ、おせーんだよ」
「何、主役は遅れてやってくる。そうだろう?」
「畜生、カッコいいじゃねーか」
「さて、そろそろ私は行くが……ついてこれるか?」
「はっ! テメェこそ、ついてきやがれ!」
二人は駆ける。片割れは気付いていなかったが、健二は笑っていた。それはそうだろう。かけがえのない親友と、最後に肩を並べることが出来たのだから。
超が時間跳躍弾を使い始めてそこそこの時間がたった。ロボ軍団以上に多くいたはずの生徒たちも数を減らし、今では防衛拠点近くまで押し込まれている。そんな中、健二は既にロボ達もいないような地点に、一人立っていた。先ほどまで、ここら一体に人払いの結界を張っていた所だ。
「さて、これで準備はOKだ。出てこい」
「お見通しってか?」
姿を現したのは蒼い男。健二と同じくこのネギま! の世界に転生し、ランサーことクー・フーリンの力を持つ者だ。そして、健二の敵。
「お前は結局原作から離れなかった。これからどうなるか、分かるよな」
男の手に深紅の魔槍が現れる。ゲイ・ボルク。因果逆転の呪いを持つ放てば必ず心臓を貫く魔槍。
「ああ。だが、俺とてそ
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