十九話
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実にネギパーティは軽い絶望を感じた。最も良い戦略とは今回の超のように戦わずして勝つことだ。そしてそれは、負けた方からすれば最も屈辱的かつうちのめされるものだ。
「僕、学園の様子を見てきます!」
「待て!」
健二の静止の声も聞かずにネギは走り出してしまった。はっきり言ってそれはさけたかった。超の手紙が事実かどうかなどここでも容易く確かめられる。外に出れば魔法先生に拘束される可能性が高まるだけだと言うのに。
「とにかく、状況の把握をしよう。テレビ、インターネット、新聞。何でもいいからこの手紙の事実確認だ」
リーダーを務めなければならないはずのネギが先走ってしまったため途方にくれるメンバーを動かす。結局ネギが出て行ってしまった以上、救出もしなければいけなくなってしまった。やるべきことは、多い。
「やはり、あの手紙は真実か」
地下から上がり、超の手紙の事実確認を行ったが出てくるのは超の作戦が成功したと言う証拠ばかり。本当に、戦いは終わってしまっているのだ。
「おいおい、どうすんだよ」
「決まっている。超を止める」
何を言っているんだと言わんばかりに発せられた健二の言葉に、全員が目を見開く。
「だ、だから一体どうやって止めるんだよ! もう、学際最終日から一週間も経っちまってるんだぞ!」
千雨の言葉に、全員の顔が下がる。もう無理なのだと、そう思っているんだろう。だけど、彼女達は忘れている。何故、この状況に追い詰められてしまったのか。その元凶を。
「タイムマシンだ」
「……え?」
「タイムマシンで過去に戻る。そうすれば、何も問題ないだろう」
「「その手があったーーーー!!」」
先ほどまでとは一転、歓喜に包まれる。絶望の中に光を見つけたのだから、当然だろう。
「だが、肝心のタイムマシンを持つネギ君がいなくなってしまった。まずは、彼を救出しなければいけない」
「救出、でござるか?」
「恐らく、俺達は学際最終日から行方知れずということになってるはずだ。下手をすれば、超に加担したと思われてもおかしくはない」
故に、ネギが既に捕まっている可能性がある。と健二は告げた。最終日に全く関われなかったのに超に加担したと思われるのは憤慨ものかもしれないが、それは此方の都合だ。
「む……どうやら、宮内殿の推測はあながち間違いではないかもしれぬようでござるな」
「っ! この気配は……」
「もう、来たのか」
楓と刹那は気配で気付き、健二は二人の挙動を見てセンリガンを発動することで既にエヴァンジェリン宅へと接近した魔法先生を確認した。
「どうするでござる? 戦うか、それとも話し合いで説得するか」
「無論、戦って突破する」
「ち
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