第115話
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ございますよ。」
考えれば、シスターの数は全部で二五〇人いる。
この上下艦は多くても、八〇人くらいが限界だろう。
それに、アニェーゼ達はアニェーゼ達で色々話がたくさんある筈だ。
それを他人である、天草式や上条らが聞く訳にはいかない。
麻生はその答えを聞いて納得すると、今度は建宮が聞いてくる。
「そう言えば、何でお前さんは海の上で浮かんでいたんだ?
お前さんの能力なら、戻って来れた筈だろ?」
その事については上条とインデックスも気になっていたのか、麻生に視線を向ける。
二人だけではなく、天草式のメンバーやオルソラも気になっているみたいだ。
説明をしないわけにはいかないな、と思いため息を吐いて、答える。
「俺の能力は確かに強力だが、一日三〇分しか扱えない。
それを超えると俺はその日、一切の能力の発動ができない。」
それを聞いて、その場にいた全員が驚いた顔をする。
彼らは麻生の能力はどこも短所のない完璧な能力だと思っていたのだ。
その考えを読み取ったのか、麻生はもう一度ため息を吐いて言う、
「この世に、完璧な術式はない。
必ず、どこかに欠点や短所と言ったのが必ず存在する。」
それだけ言うと、これ以上答える気はないのか、口を閉ざす。
かなり沖の方まで移動したのか、キオッジアに到着するのに少し時間がかかった。
麻生達が乗っていた上下艦の他にもう一回り大きな上下艦があった。
そこから、アニェーゼを含めたシスター達が出てきた。
アニェーゼが麻生の姿を確認すると、こっちにやってくる。
「他のシスターを助けて下さってありがとうございます。」
そう言って、頭を下げる。
それを聞いて、特に表情を変える事無く麻生は言う。
「別に気にするな。
あの魔物に人間が餌にされるのが黙って見ていられなかっただけだ。」
「それでも助けてもらった事に変わりねえです。
ありがとうございます。」
もう一度頭を下げる。
「それでお前さん達はこれからどうするよな?
完全にローマ正教に裏切った事になる。
そんな大部隊で移動するには目立つし、どうするつもりだ?」
「それに関しては船で全員と話し合い、既に決めました。
貴方達、イギリス清教が良ければ、私達を傘下に入れてくれねえでしょうか?」
「本当でございますか!」
その言葉を聞いて、一番喜んだのはオルソラだった。
建宮も驚いてはいるが、すぐに納得した表情を浮かべる。
「まぁ、あの嬢ちゃんなら、お前さんらを受け入れるだろうよな。
こっちから連絡入れておく。
返事はすぐに帰ってくると思うが。」
術式を組んで建宮はイギリス清教に連絡を入れる。
オルソラはテンションが上がっているのか、アニェー
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