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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
優勝者も死神も三人
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予選でぶち当たって瞬殺だった・・・・・。」
二人も悔しそうなながらも少し、満足気でもある。自分の全てを出し切れたのだろうか?
そうやってハッピーエンドでSP・コロッセオは幕を閉じるはずだった。
しかし・・・・・・・
「麗さん危ないっツ!」
宏助が突如、闘技場に乱入。思い思いの表情を浮かべる三人を突き飛ばし、前方を睨む。
宏助の視線の先には・・・・・・
「ふぅ〜。なかなかの気配察知だな・・・・。」
「ちっ、こいつ相変らずムカつくぜ。」
「なるほど・・・コイツが・・・・。」
現れた三人の男は、一人は宏助と明に見覚えが有った。もう一人の男は見覚えが無かった。
そして、三人目の男は、この場にいる人間で、宏助以外の人間全てが見覚えがある・・・・・・
・・・・見覚えが有りすぎる男だ。
「・・・・な、なんで貴方が此処にいるんですっツ!貴方は・・・・死んだはずでしょう!」
麗が声を裏返らせ、震わせながらやっとのことで声を絞り出す。
他のSPはみな、一様に目の前の光景が信じられないといったような顔をしている。
「ああ、死んだよ。」
「・・・・っツ!じゃあ何故!」
そう答えたのは、一人目の男、宏助と明に見覚えのある男・・・つまり宏助が一度壁に縫い付けた有馬、と名乗っていた男ではない。
有馬は、少しチャラついた髪形に、日焼けした黒い肌。悪趣味なピアスや、首飾り、時計などの装飾品をつけていて、半袖ハーフパンツの紺ジャージ、少しロン毛気味に巻いている黒髪。日常にいたら近頃の若者の立体模写だ。
唯一人間じゃないと強調しているのは、太く長い、ドス黒い色をした槍と、これまた真っ黒のマント。
そして、最後に、前までは無かった、黒い肩当。
更に、二人目の男・・・全く見覚えの無いこの男も違う。
有馬よりもかなり長く、最早明くらいまで赤い髪を伸ばしたその男は、もの凄く女性っぽかった。
端正のとれた白い顔。有馬とは対照的な長袖のパーカーにジーンズ。そして、黒いマント。
女性っぽくないのは、筋肉質なその身体。更には、肩に背負ったその刃があまりに大きく、ギラギラしていて、柄もあまりに太い、とてつもなく不気味な一本の斧。
最後に、これが一番死神らしいとも言える、麗の問いに答えた三人目の男。
スーツをバッチリ着こなし、赤いネクタイをつけ、眼鏡をかける。金色の指輪を、両方の中指につけ、様々な方向に逆立った、茶髪。そして、周りの動揺を物ともしない、無表情。この男だけはマントをしていない。
その男が更に呪われた言葉を紡ぐ。
「正確には・・・成仏した・・・だっけな。お前と別れた後、俺は選別された。普通なら成仏し、どこか分からぬ遠いところへ行く予定だったのだがな。」
「貴方が・・・選別された・・・?貴方は・・・・成仏したんですよね?貴方は何故・・・死神と・・
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