少年は剣の世界で城を上るようです 第三層
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やっぱり・・・。
「お、レア箱発見!ダッカー、頼む。」
「あいあい、了解。中身によるけど、ベッドを1ランクずつ上げられるな!」
「待てダッカー!テツオ、目標金額は集め終わったんだ、余計な危険は避けるべきだ。」
いきなりキリトが叫んで、テツオとダッカーの手が止まった。金色のレアな宝箱は入ってるアイテムこそ
高く売れるアイテムだったり大量のコルだったりするけれど、開けるのに失敗したら罠が発動しちゃう。
よくあるのが毒とか爆発だけど、アラートだったりしたら最悪。モンスターが集まってきちゃうから。
「つっても、今まで失敗した事ないだろ?大丈夫だって。」
「まぁ念には念を、だ。アラート鳴った時の為に宝箱壊す用意してくれ。」
「仕方ないな……了解。サチとササマルで背中を見張りを。」
決めると、渋々宝箱のある部屋に入る。部屋に入った時点でモンスターが出てこない事に安心したけど、
なんだか変な事に気付く。宝箱が・・・妙に大きい?
「おい、なんかアレ変じゃね?超レア箱とかそんなんあるのか?」
「そんなの聞いた事無いぞ……。危うきに近寄らず、って事か。撤退しよう。」
「あ、ああ、そうだな。キリトとダッカーを殿に―――」
撤退を決めると、直ぐにテツオが陣形を指示する。でも、そんな事をしている暇は、なかった。
『グゲッ!』
その奇妙な音に、みんなの動きが止まる。音のした方を見ても、あるのはあの宝箱だけ。
自然とみんなが後ずさる中、キリトは剣を抜いて構えを解かない。
「き、キリト、何してるの?逃げようよ!」
「いや………後ろを見せたらやられるぞ。全員武器を構えろ!」
『ヂッ……!』
キリトの言葉に反応したみたいに、また宝箱の方から、今度は舌打ちが聞こえて来た。
次の瞬間、ベキベキベキと凄い音がして宝箱から手足が生えて来る。
そして蓋が開くと、縁に牙がズラッと生えて長い舌が垂れ下がる。あ、あれって・・・!!
『ゲギョオオオオオオオオオオオオオオ!!』
「ミ、ミミック……!?てかキモッ!」
「くそっ、まさか噂が本当だったなんて……!!」
RPGとかで出て来る"ミミック"。宝箱に化けて近づいた冒険者を食べるっていう設定だけど、
今目の前にいるのは本当にそんな感じ。SAOはそういうセオリーは守るゲームだから、この場合・・・。
「キリト、アレ、倒せるミミックだと思う?それとも、絶対倒せないレベル差のだと思う……?」
「……茅場は最初からSAOをデスゲームにするつもりで開発したんだ。理不尽な設定はしていない筈……。
だとすると、倒せる方である……と言うか、
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