暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜我は蟲触の担い手なれば〜
『転生。 或いは、交差する赤と紅』
EP.05
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対の翼だった。
 ……え? マジで? 俺が……悪魔?

「驚いたかしら、でも、これで分かったでしょう?
 じゃあ、改めて紹介するわね。 ―――祐斗」

 リアス先輩に名を呼ばれ、木場が俺に笑顔を向ける。

「木場祐斗。 兵藤くんと同じ二年生……ってことは分かってるよね。
 えーと、それで……僕も、悪魔です。 よろしく」

 木場に続いて小猫ちゃんが頭を下げる。

「……塔城小猫、一年生です。 ……同じく悪魔、よろしくお願いします」

 さらに続けて、姫島先輩が頭を下げる。
 礼儀正しい所作で、深く、丁寧に。

「姫島朱乃、三年生ですわ。
 いちおう研究部の副部長を兼任しております。 ちなみに、これでも悪魔です」

 うふふ、と。 笑みを浮かべながら姫島先輩はそう言った。

「それで、ボクの自己紹介は必要かな?
 これでも、いちおう彼とは友人のつもりなんだけど」
「しておきなさいな、伊織」
「……分かったよ、君がそう言うのなら」

 リアス先輩に促され、桐原先輩が頭を下げる。

「桐原伊織、三年、悪魔だ。 末永く……よろしく頼むよ、新人の悪魔くん」
「……さて、最後は私の番ね。
 覚えておきなさい、イッセー。 これが、あなたのご主人様よ」

 リアス先輩はそう宣言し、紅い髪を揺らしながら立派な胸を堂々と張る。

「私があなたたちの主であり、グレモリー家のリアス・グレモリーよ。
 実家の爵位は公爵。 よろしくね、イッセー」

 ……どうやら俺の人生は、未知のエリアに突入したようだ。
 悪魔。 悪魔ね。 魔法使い(ドウテイ30)になることを危惧していた俺が、まさかの悪魔とは……。
 いったいこれから、俺の人生はどうなってしまうのだろうか?



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