十七話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
はいられなかった。何にせよ、健二は無事に本選出場を果たした。
全ての予選が終了し、ついに明日行われる本選のトーナメント表が発表される。
「それでは! 大会員会の厳正な抽選の結果決定したトーナメント表を発表します!」
衆目にさらされる一枚の大きな紙そこに、選手たちの命運を握る組み合わせが書いてあった。健二は他の対戦者の事など興味無いと自分の名前、そしてその対戦相手だけを探す。宮内健二、その名前の横にはタカミチ・T・高畑。健二が蒼い槍兵と戦う前に、どうしても闘っておきたい相手の名がしるされていた。
「あ、健二」
明日菜はトーナメント表を睨みつけるように見ている健二を見かけた。予選で見かけた時も、出るなら教えてくれればよいものをと思ったものだ。しかし、改めてトーナメント表を見てみると、健二の対戦相手は思い人であるタカミチであった。それにどちらを応援すればよいのかと複雑な思いを抱いたが、とりあえず声をかけようと近づいていった。
「え……?」
声をかける前に気付いた。健二から感じるとてつもない闘気。一体、何故それほどまでに闘志を燃やしているのか、明日菜には分からなかった。結局、明日菜は健二に声をかけることができなかった。
そして夜は明け、まほら武道会が始まる。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ