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インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
約束と嘘
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間、横の扉の中から大きな怒鳴り声が鳴り響いた。その部屋の番号は1025室。一夏と箒の部屋だ。その部屋からあの転校生が出てきて、不機嫌そうな顔をしながら、ズカズカとどこかに行ってしまった。

「また一夏か。悪い簪、先に帰っていてくれ。俺ちょっとこの部屋に何があったのか聞いてから行くから」

「う、うん分かった…早く帰ってきてね」

「あいよ」

そして、簪と別れ一夏の部屋に入ると箒と一夏が何かしゃべっていた。

「一夏、また何か揉め事か?代表候補生とは二回目か。何してたんだ」

「いや、俺は鈴との約束を覚えてたんだけど、何でかアイツがいきなり怒りだしてな。あ、鈴ってお前のほうじゃなくて二組に転校して来た、凰鈴音のほうな」

「お前がちゃんと女子との約束を覚えていないのが一夏。男として恥を知れ!」

「箒まで怒りだして、『馬に蹴られて死ね』て言うんだ」

さっき『犬に噛まれて死ね!』とも言われたけどなお前。ちなみに俺の母方のじいちゃんは生前、馬に顎を蹴られて三途の川を見たらしい。ただの旅館経営者に何でそんな経験があったのかは知らないが。

「そんな事より、その約束の内容は何なんだ?」

「確か、『鈴の料理の腕が上がったら毎日酢豚を奢ってくれる』って約束なのに意味が違うっていうんだ」

「一夏!お前はまだそのようなことを言っているのか!」

毎日酢豚を奢ってくれる、か。あの凰は一夏のことが好き。それで料理の腕が上がったら毎日酢豚を食わせる。毎日、食わせる……これ『自分の料理の腕が上がったら毎日みそ汁を食べてくれるか?』って言う、逆プロポーズじゃん。

「……一夏。男として男の端くれにも置けないお前に言っておきたいことがある」

「なんだよ?改まって」

「牛にみぞおち蹴られて死ね」

「燐までいきなりなんだよ!」

「一夏、俺は今聞いただけですぐに気づいたぞ。なのに昔聞いて、さらに凰や箒に違うって言ってのにお前はまだ気づいていない……救いようがないなお前は」

「じゃあ教えてくれよ!」

「さすがにこればっかしはな。もう俺帰るわ」

俺はそう言って、一夏に答えを教えることなく自室に帰った。

    ー◇◇◇◇◇◇◇◇◇ー

「ただいま」

「おかえりなさい。どうだったの…」

「ああ、くだらないことだったよ。簪は何見てるんだ?」

簪がケータイで見ている物が気になって聞いみた。何の動画だろう。

「ヒーローアニメ…」

「へー。お、このアニメ俺よく見てたよ。懐かしいな」

俺は簪の顔の横から覗いて見ると、昔よく見ていたヒーローアニメであった。

「……燐もアニメ見るんだね…ちょっと意外」

「そうか?まあけど、男は一度位ヒーローに憧れるもん
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