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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第24話 木の精霊
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躍して貰うので、今は精神力を温存しておいてください」
私はイネスが頷くのを確認すると、作業を開始しました。しかし最初の《錬金》で、私は恐怖におののく事になります。目の前にとてつもない悪臭を放つ、黒いボツボツ付き半透明白茶色でプリン状の物体Xが在りました。プルプル振るえる様は、生き物みたいで気持ち悪いです。と言うか、怖気が走ります。
見ると父上も、私と同じような顔をしていました。私は蓋つきのバケツを《錬金》すると、バケツの中に《念力》で物体Xを放り込みます。見ると父上は、私の真似をしたようです。(臭い物には蓋をしろ。ですね)
1時間程で、この工程は終了しました。水は透明度を、かなり取り戻しています。悪臭もすっかり薄くなり、居心地はそれほど悪くありません。
……二つのバケツが置かれている所以外は。
私は遅めの朝食をとりながら、父上に相談する事にしました。
「父上。あのバケツの中身は如何しましょう?」
「わ 私に聞くな。ギルバートが生み出したのだから、ギルバートが如何するか考えよ」
「《錬金》で如何にかするのが一番なのですが、
物体X
(
あれ
)
を目の前にすると強烈なインパクトの所為で、イメージが
物体X
(
あれ
)
に影響されて上手く《錬金》を発動出来ないんですよ」
私は情けない声を出してしまいました。
「ふん。軟弱だな」
「では、父上が何とかしてください」
「すまんかった」
結局、物体Xは焼却処分する事になりました。火を使うので、木の精霊に一言かけてから作業開始です。穴を掘りバケツを入れ、バケツを油に《錬金》し直します。その時私達の目に飛び込んで来たのは、一つ一つの物体Xが……まるで目玉の様にヌメヌメと、バケツの形から崩れて行く様でした。キモさ3倍です。赤くなって、角が生えそうな勢いです。
私は泣きそうになりながら、《発火》を使い火を点けます。しかしそこで大人しく終わらないのが、物体Xクオリティです。凄い煙と悪臭を放ち始めました。煙と悪臭に精神を乱され、魔法や消火どころではありません。私と父上は転がる様に、その場から逃げ出します。
ようやく臭いと煙の圏外に逃れると、私と父上は涙を流しながら咳き込みました。
幸い煙と悪臭は、最初がピークだった様で収まりつつあります。私と父上は、ホッと胸をなでおろしました。その時後ろから気配を感じました。この場には私達以外は、イネスしか居ません。
「すみません。イネス。まさかこんな事になるとは思わ……なっ!?」
私は、最後まで言い切る事が出来ませんでした。振り向いた先に居たのは、イネスではありませんでした。肌は木の幹の様な部分があり、髪は何本もの蔓と葉で出来た人の形に似た何かでした。
「単なる者よ。……今の
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