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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第24話 木の精霊
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。新しい交渉役は王都にばかり詰めていて、領民の事は全く考えていないそうだ。私の権限を使うとなると、事情を話さない訳には行かぬだろう。そうなれば、欲の皮がつっぱた者達が交渉役に収まろうと、圧力をかけて来るのは必至だ。下手をすれば、木の精霊を怒らせて全て無駄になる」

 しかし私は、父上の言葉に反対します。

「……いえ、モンモランシ伯も同様でしょう。今回の件は、高等法院や馬鹿貴族に気付かれる前に片付けなければなりません。モンモランシ伯自身は大丈夫でも、周りが黙っていないはずです。特に今のモンモランシ家は、干拓の失敗で混乱しています。身内の中に密告者や、成り変わろうとする物が出るかもしれません」

 私はここで、いったん言葉を切りました。正直躊躇いがあったからです。

「ここは、ディーネに協力してもらいましょう。ラグドリアン湖に行くとなると、父上の行動はすぐに外に知れ渡ります。もう引き返せない以上、時間との勝負です」

「……分かった。それで行こう」

 私の意見に父上も一瞬だけ躊躇いましたが、最後には頷きました。冷静に考えれば、これ以外に道は無いのです。そして私と父上は、ドリュアス家に1度戻る事になりました。



 ドリュアス家に戻ると、皆に帰還を喜ばれました。しかし私達は、それ所ではありません。私はディーネを探して、目を巡らせます。そして……発見しました。

 ディーネはアナスタシアと一緒に、帰還を喜ぶ人達の輪の外側に居ました。私はディーネの側に走り寄ります。

「ギル……その、私は……」

 私は何か言い淀むディーネの手を掴みます。ディーネが呆気にとられている内に、その手を引き父上の元に戻ります。

「父上!! 被疑者確保しました!!」

 ……すみません。ついノリで言ってしまいました。

「うむ。良くやった。ディーネはイネスのヒポグリフに乗せろ。エディは残って説明」

「えっ? えぇ〜〜〜〜!!」

 今までの話を傍で聞いていたとは言え、ここで行き成りお鉢が回って来るとは思っていなかったのでしょう。エディは面白い位に慌てていました。 

 それに家族以外は、ディーネがモンモランシ家所縁の者である事は知りません。ディーネの事に関しては、全く話しについて来れないはずです。

「話の流れだけシルフィアに説明しろ。それだけで十分だ。後はシルフィアの指示に従え」

「!? ……はい!!」

 父上の命令に落ち着きを取り戻したのか、エディは元気良く返事をしました。

「出発だ」

 グリフォンとヒポグリフが、空に舞い上がります。出発直後に後ろを確認しましたが、母上に引きずられるエディが見えました。

(ご愁傷様です。……でも、明日の我が身なんですよね)

 そう思うと悲
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