空に戻れない星
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「な・・・何で!?」
「知らねぇよ。今皆で探してんだ。アイツ・・・ここんトコ様子おかしかったからな」
勘の鋭いグレイはティアのように気づきはしなかったが、様子がおかしい事には気づいていたようだ。
それを聞いたルーシィは立ち上がる。
「まさか・・・」
「オイ!ルーシィ!どこ探しに行く気だ!」
「僕が追いかける!グレイは皆のトコ戻って!」
「お、おう!」
マグノリアでロキを探す声が響く中、ロキはとある場所にいた。
幾千もの星の光を浴び、美しく流れる滝に囲まれる場所。
そしてその中央には・・・ひっそりと建てられた、1つの墓。
「皆、探してるよ」
「ここにいたんだ。ルーシィの言った通り」
「ルーシィ!ルー!」
するとそこにルーシィとルーがやってくる。
「カレンのお墓でしょ?ここって」
その言葉に、ロキはサングラスのブルーレンズの奥の目を見開いた。
「星霊魔導士カレン。あなたの所有者よね」
そしてルーシィは・・・言った。
「星霊ロキ。ううん・・・本当の名は、獅子宮のレオ」
「・・・よく気付いたね・・・僕が星霊だって」
「あたしもたくさんの星霊と契約してる星霊魔導士だからね。あなたの真実に辿り着いた。でも・・・もっと早く気付くべきだったんだよね」
そう言いながら、一歩一歩ロキに近づいていく。
「本来、鍵の所有者が死んだ時点で星霊との契約は解除される。次の所有者が現れるまで、星霊は星霊界に強制的に戻されるの」
滝と滝の間から、カレンの墓が見える。
「カレンが死んで契約は解除されたはずなのに、あなたは人間界にいる。何らかの理由で星霊界に帰れなくなったのね」
ロキは微笑みを浮かべたまま、答えない。
「人間が星霊界で生きていけないように、星霊も人間界で生きていけない。生命力は徐々に奪われ、やがて死に至る」
「もう3年になるよ」
ロキはどこか他人事のように、告げた。
「3年て・・・!1年でもあり得ないのに」
「あぁ・・・もう限界だよ・・・全く力が出ないんだ・・・」
ルーは星霊魔導士ではない。
だから、ロキに出来る事も何もないのかもしれない。
でも仲間だから助けたいと、必死に叫ぶルーシィを見ていた。
「あたし・・・助けてあげられるかもしれない!帰れなくなった理由を教えて!あたしが門を開けてみるから!」
「僕もっ!ルーシィが門を開けるまで君に魔力を与えてみるから!」
ルーシィとルーが必死に叫ぶが、ロキは変わらず答えた。
「助けはいらない」
「何言ってるの!?このままじゃ、
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