空に戻れない星
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マ」
フワフワと浮くクルックスは、しばらく沈黙すると・・・
「ぐー、ぐー、ぐぅー」
「寝てるよルーシィ!」
寝た。
「大丈夫・・・検索中だから」
「うそだ!絶対寝てる!」
「寝てる様にしか見えないよっ!」
ハッピーとルーの言葉に、ルーシィは口を開く。
「クル爺は星霊学のスペシャリストなのよ。星霊界と人間界をつなぐ門の情報は全て持っているの。過去にどんな星霊魔導士が何の星霊を呼びだしたかまで解っちゃうんだから」
ルーシィの説明が終わったと同時に、クルックスはこれでもかというほど目を見開いた。
「ティアァーーーーーーオッ!」
その目の見開きと共に、大声で叫ぶ。
「クル爺、何か解った!?」
「ほマ」
見慣れているルーシィは冷静だが、初めて見たハッピーはルーシィの腕にしがみ付き震え、ルーはベットの上に座ってクルックスを指さして震えていた。
「個人情報保護法が星霊界にも適用されてますのであまり詳しくは申せませんが、ロキ様と関係のある星霊魔導士はカレン・リリカ様でございます」
「カレン・リリカ!?」
その名前を聞いたルーシィは驚愕した。
「知ってるの、ルーシィ」
「めちゃくちゃ有名な星霊魔導士よ。すっごい美人で昔はソーサラーのグラビアとかやってたもん」
「へぇー」
「でも・・・何年か前に仕事中に亡くなっちゃったの」
「ギルドの魔導士だったんだ」
「うん・・・確か、青い天馬だったと思う」
青い天馬。
マスターはボブ。美男美女しか入れないギルドだ。
「ねぇ・・・そのカレンとロキがどう関係してるの!?」
「ほマ、これ以上は申し上げられません」
「ちょっと!」
すると、クルックスは再び寝た。
「あ!そう言いつつも検索してる」
「なーんだ、びっくりした〜」
「いや・・・寝てるわね」
「「え!?」」
先ほどの検索している時と全く同じ寝方なのに、今回は寝ているという事に驚くハッピーとルー。
「カレンとロキ・・・」
呟いてみて、ルーシィの頭にあの時のロキの言葉が蘇える。
『僕の命は・・・あとわずかなんだ・・・』
「あれ?」
「どうしたのルーシィ」
「何だろう、この違和感」
その違和感の正体を必死に確かめようと、ルーシィは頭を抱える。
と、そこに・・・
「ルーシィ、大変だァ!」
「ひィ」
凄まじい勢いでグレイが入ってきた。
「ロキが妖精の尻尾を出て行っちまった!」
「え!?」
「どういう事!?」
グレイの言葉に目を見開くルーシィ、ルー、ハッピー。
ルーシィはベットの近くに置いてあったブーツを履き始める。
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