空に戻れない星
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突然別れようって」
「キー!くやしいけど私もよ」
「私も」
「アタイも」
「何で急にこんな事言いだすのよ!」
「もしかして本命が現れたの!?」
「誰!?このギルドにいるの!?」
「さ・・・さあ・・・いや・・・」
あまりの剣幕にミラもたじたじになる。
・・・が、こんな剣幕の女の子達をいとも簡単に一掃する救世主が現れたのだ!
「ティア〜、助けて〜」
そう。
救世主とは、丁度ギルドに来たティアである。
そしてミラが助けを求めたのが『女』であった為、女の子たちは今度はティアに食って掛かる。
「何、あの女〜」
「胸でか」
「まさか、ロキの本命って・・・」
「ちょっと!顔見せなさいよっ!」
「な、何なのアンタ達!ちょっ・・・」
凄い勢いで自分に飛び掛かる女の子達に成すすべなく帽子を取られるティア。
「さあ!顔を見せなさ・・・い・・・」
「ぁ・・・」
が、そこにあった顔を見て女の子たちは言葉を失った。
「初対面の人間にこんな事するなんて、アンタ達・・・人としてどうなの?」
不機嫌そうな表情をするティアは・・・紛れもなく美少女だからである。
長く贅沢な睫毛に縁どられ、大きく、光を浴びて宝石のように光る群青色の瞳。すっと通った鼻筋。小さくきゅっと結ばれた唇。若干桃色に染まった頬。少しの幼さを残しながらも凛とした雰囲気の顔立ち。
そして群青色のカーリーロングヘアに完璧という言葉が何よりも似合うプロポーション。
「・・・こ、こいつが・・・」
「ロキの、本命・・・?」
「か、勝てる訳ない・・・」
まぁそうだろう・・・いろんな意味で。
が、彼女たちは1番言ってはいけない一言を言ってしまったのだ。
女たらしが嫌いなティアに、禁句を。
「誰が誰の本命ですって?もう1度言ってごらんなさい」
その瞬間、マグノリアの気温が5度ほど下がった・・・気がした。
「ひっ・・・」
「し、失礼しましたーーーーーーーっ!」
ティアの放つ殺気には勝てず、女の子たちは一目散に駆けて行く。
「・・・ふぅ」
殺気を放出し終えたティアは、何事も無かったかのように仮設カウンターでミラに頼んだアップルティーを啜った。
「・・・という訳なの、クル爺」
「ほマ」
その頃、ギルドから自分の家に帰ってきたルーシィはルーとハッピーと共に自分と契約する南十字座のクルックス、通称『クル爺』を呼んでいた。
「あたし・・・ついカーッとなっちゃって、手をあげちゃったけど・・・なんかだんだん冗談じゃなかったような気がして・・・」
「ほマ」
「クル爺の力で過去にロキと関係のあった星霊魔導士、調べられない?」
「ほ
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