空に戻れない星
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翌日、妖精の尻尾。
そこでは何故か傷だらけのナツとグレイが睨み合っていた。
「何だありゃ」
「仕事先で枕投げしてて怪我したんだって」
「どうやったら枕投げであんな大怪我を・・・」
「もう途中から枕投げとは呼べなくなったんだよ」
アルカが思い出しながら呟く。
(グレイ様大丈夫かしら)
そしてやっぱりいるジュビア。
「だいたいテメーは何で枕投げでムキになんだよ」
「俺はいつでも全力なんだよ」
「そのワリには負けてんじゃねーか」
「はぁ?負けたのはオメーだろ」
それを見ていたアルカは「わー、低レベルー」と呟き、ミラの料理を口に運んだ。
(枕投げの勝ち負けって何かしら?)
ジュビアは顔だけ覗かせながら、枕投げの勝ち負けを考える。
そしてナツとグレイは同時に、ルーシィとルーの方を見た。
「「ルーシィ!ルー!勝ったのは俺だよなっ!」」
いつもなら、ルーシィは呆れたように、ルーは呑気に返してくれるだろう。
そう。いつもなら・・・。
「うるさい」
「2人とも・・・少し黙ろうか?」
ルーシィは現在進行型で不機嫌であり、ルーはにっこりと笑っているが目だけは笑っていない。
「「ご、ごめんなさい」」
「おお!エルザとティア以外にあの2人を止められる奴が!」
「やるなルーシィ!」
その不機嫌さに思わず謝る2人。
「ルーシィとルー、ずっと機嫌悪いね」
「そう?フツーだけど」
「別にいつもと同じだよ」
そう言いながらミラの料理を口に運ぶ2人。
「オイラのいたずら、まだ怒ってる?」
「ちーがーう!あたしってそんなに器の小さい人?」
「そんな事で怒ってたら毎日怒らないといけなくなるじゃん」
ハッピーの言葉に2人はそう返し、溜息をつく。
「ゴメン・・・何かいろいろ考え事あって」
「僕は少しイライラしてて・・・ゴメンねハッピー」
「オイラ相談のるよ」
「うん・・・いいの・・・ありがとう」
「本当に助けが必要になったら頼るね」
そんな会話をしながら食事を再開しようとした、その時。
「ねぇ、ロキ来てる?」
「!」
突然仮設カウンターにたくさんの女の子が詰めかけてきた。
全員がヒステリックにロキの名を呼ぶ。
「ロキは?」
「ひどいわ、ロキってば」
「何よアンタ達」
「アンタこそ」
「ロキ〜、どこ〜」
全員がロキを呼ぶが、泣く者、他の女に食って掛かる者・・・と種類は様々だ。
「何アレ」
「町の女の子達だよ」
「皆自称ロキの彼女みたいだね」
女の子たちは一気にカウンターにいたミラに食って掛かる。
「昨日の夜
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