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ゲルググSEED DESTINY
第七十二話 揺らめく情勢
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だ。当然と言えば当然だろう。既に連合の部隊は多数がその戦闘力を失った以上、目標地点はデスティニープランの情報が仔細に存在すると言われたメサイアにでも向けざる得ない。
余裕があったならばプラントを狙って、交渉権をもぎ取る等の手段も取れたかもしれないが、戦力は最早連合にもデスティニープランに対して否定を唱えた勢力にも不可能に近い。その為、戦闘があるとするならばメサイアが最も可能性が高いのだろう。戦力を集結させるのは当然と言えた。

「ああ、分かった。グラディス艦長や他のクルーにこのことは?」

「艦長には既に伝えてあるよ。ミネルバの航路もすぐに変更するはずさ。他のクルーに関してはまだ報告はしていないよ」

「ならシン達には俺の方から伝えておこう。クラウは前線に出て疲れてるんじゃないのか?少し休んだらどうだ」

「なら、ありがたく――――報告に関しては任せるとするよ」

そう言って予め用意していた報告に関する資料をアスランの分と他のパイロットの分に分けて渡される。資料にはメサイアにて受領される武装、後々の配置予定、そしてデュランダル議長と会う為の許可証などと多岐にわたる。間違っても一技術士官が持っていて良いような代物ではないが、クラウはある意味議長の部下同前とも言える存在なので問題はないのだろう。全て正規の手続きを踏んで用意されたものである。

「だが、議長はジェネシスを再び持ち出してくるなんて……これで本当に戦争を終わらせるというのか?いや、平和な世界を創れるというのだろうか」

クラウが離れた後、そんな独り言をつぶやきつつ、アスランは受け取った資料を他のパイロットであるシン達に渡す為に艦内を移動する。ミネルバも艦の航路をメサイアに変更したことが放送され、現在メサイアに向かって移動中だ。

「ハイネ――――フェイスへの指令だ。シン達にも後で話すことになるが俺達はメサイアに直接移動することになる。これはその際に必要になる資料だ」

「おう、サンキュー」

資料を受け取り、ハイネは休憩室の備品である自販機から出てきたカップコーヒーを飲みながら礼を言う。

「ハイネはこのデスティニープランに対してどう思ってる?」

アスランは聞きたいと思いつつも聞く機会が無かった為に先延ばしにしていた質問をする。実際、今を逃せば聞く機会はデスティニープランが実施されてからになってしまうだろう。そう考えればアスランの聞くタイミングは最適といえた。

「あー正直な所、全面的に賛成してるわけじゃないがこれで戦争が終わるっていうんなら歓迎だな」

「だが、折角終わりそうだった戦争が、この計画でまた起ころうとしてるんだぞ」

ハイネはこれで戦争が終わると、アスランはデスティニープランが原因で戦争が継続すると発言する。どちらの意見も間
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