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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 あるお盆の物語 E
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ん。なんせ、三体の霊獣と、一柱の神が、ほぼ同時に出現したんですから。』
「・・・・・・・・・は!?」

一輝は光也の言っていることが理解できなかった。
まあ、当然のことであろう。ここまで重なるなんて、運がなさ過ぎる。

「それは、マジでいってるのか?」
「一輝、いつまで話している!」
「もう向こうは攻撃を始めてるよ!」
「はやく・・・手伝ってください・・・!」

他の三人がそう言うが、一輝の耳には一切入っていない。

『大マジですよ。今回顕現した霊獣のうちの一体が、神使だったので、それに影響されて封印が解けたと思われます。』
「その流れか・・・今回の打ち上げ、容赦なく楽しむからそのつもりでいろよ?」

一輝はそういって、電話を切ると式神を崇徳上皇に向かわせて、時間を稼ぎ三人と話す時間を作る。

「カズ君、呑気に話してる時間はないよ?」
「分かってるよ。ただ、ちょっと緊急事態なんだ。」
「緊急事態?霊獣出現以上のか?」
「ああ。何とビックリ、ここのほかにも二箇所で霊獣が顕現し、さらには神様まで顕現した。」
「「「・・・はい!?」」」

一輝は三人が予想通りの反応をしたことに満足しつつ、話を続ける。

「って訳で、俺はその神様のほうに向かう。こっちは任せていいか?」
「それなら、仕方ないですけど・・・神様相手に、大丈夫ですか?」
「大丈夫だろ。光也の口ぶりからすると、他の霊獣殺しも来るみたいだし。」
「じゃあ、そっちは大丈夫かもね・・・うん、こっちも頑張ってみるよ!」

話が纏ったところで、一輝は立ち上がって式神を回収する。

「じゃあ、美羽、匁、殺女。こいつの退治は任せた!」
「行かせはせぬ、」
「邪魔立て禁止!」

一輝の乗った水を攻撃しようとする崇徳を匁が攻撃し、一輝は離脱に成功する。

「我の邪魔をするか、女子(おなご)よ。」
「一応、ここを任されたからね。」
「その責任くらいは果たさないと〜。」
「では・・・いきます!」
「うむ、我を楽しませよ!」

一つ目の対決が今、始まった。

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