陽龍と陰龍
陰龍覚醒
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ギルド指定避難場所、通称『グラビモスシェルター』
「クソッ!何とかしていけねえのか!?」
ギルドからの通達に焦るエイジ。
「落ち着けエイジ!焦った所で何も解決策は出ない!
とはいえ、アリデシアのリオレウスには人数制限があるし…。」
腕組みをし、エイジをなだめるロギア。
「そういえばアルフレッドは?」
「あの人ならどこかにすっ飛んでったわ。」
ノアとマトレガは寝てしまい、今起きているのは男性ハンターのみ。
「ぐぉー」
…酒飲みを除いて。
「もしかしたら何かを取りに村へ戻ったんじゃないのか?
アルマさん…でしたか?アルフレッドは何か秘密裏に作業してましたか?」
アルマは物陰に隠れて出てこない。
「もしかして…、お酒に酔って上を脱いだの気にしてるのかな…?」
諦めたワーノルドはジャノバに向き直り
「ジャノバさん…、何か現段階で検討付きそうなことはありますか?」
「むぅ…ロギアが立てた仮説以外にワシが思い当たる事はない…。
ワシは百二十年生きた、竜人族の中では若い方じゃが百二十年の中で経験した災厄の中でこんな事は起こらんかった。時代の進歩と呼ぶべきなのかそれとも何か別のものの作用やも知れぬ…。」
ジャノバが空を見上げ
「あるいは繁栄の象徴、ガムロスがもたらした故の今かも知れぬな…。」
空に佇み、神々しく遥か彼方の砂漠を見つめる陽龍ガムロス
しばらく静かになった後
「お待たせしました皆さん!」
勢いよくシェルターの扉が開いた
「とにかく外へ!」
ハンター達がアルフレッドに言われるがまま外に出ると
「…何だコイツは。」
何かに繋がれた荷車だったが、繋いでいる何かが奇妙だった。
「遥か昔の文献に蒸気で走る乗り物というのがあったのでそれを再現してみました。
火は火竜の延髄と体液で、燃料はただの水で走る物です。いわゆる蒸気車って奴ですね。」
「なるほど。んで、それはどのくらいの重さまで引っ張れるんだ?」
「訓練所の教官に協力を依頼して、モンスターの死体で検証してみました。
一応バサルモスまでは十分な速度で引っ張れました。リオレウスの飛行速度には劣るかもしれませんが微々たる差だと思います。」
アルフレッドは見ていたハンター達全員に向き直り、
「さあ、行きましょう。文献はあくまで文献、誤植や誤認識もあります。
ですが、歴史に誤植はありません。僕達一人ひとりが責任をもって繋ぐ物語です。」
一同は顔を見合わせうなずき、アルフレッドの作った蒸気荷車に半数が跳び乗った。
続いてリオレウスの背中に残ったメンバーが跳び乗った。
「よし、行こう!」
リオレウスがその雄大な翼を翻し、一気に飛
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