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木ノ葉の里の大食い少女
第一部
第二章 呪印という花を君に捧ぐ。
ユヅル
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を憶えているが、ヒルマとユナト曰く、ユヅルの顔色は悪くても寝顔は穏やかだという。

「あたしが直々に見てくるわ。どこ?」
「こちらです」

 アンコが連れられた病室に、土気色の顔に黒く変色した唇の、死人のような子供が眠っていた。息はしている。額に触れてみたが熱を出しているようではないし、呪印に目を向けると確かに灰色をしている。変ね、とアンコは呟いた。大蛇丸の目的がわからない。サスケが標的ならばサスケにだけしておけばいいものを、何故ユヅルにまで?

「とりあえず、この子のチームメイトに会わせて。それからハッカにもね」
「ハッカは、昨日九班到着直後にユヅルくんの具合が悪いと告げると断末魔みたいな叫び声をあげて“待っていろユヅル、私が世界一周してでも貴様を治す薬を見つけ出してやる!!”と宣言しつつ世界一周に出かけたです」
「……あの人バカ? いくら彼が木ノ葉最速のミントだとしても、そんなことできるわけないじゃない」

 呆れて目を回すアンコにヒルマが苦笑し、ユナトは「ガイそっくりです」と肩を竦めた。

「まあ、逆立ちで世界一周と言わないくらいまだマシでしょう」
「その内言い出すと思うです。ま、明日にはきっといち早く戻って誰よりも早く第三試験場で待機してるはずです」

 ユナトが呟くように言う。
 果たしてユナトの予言は実現した。
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