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木ノ葉の里の大食い少女
第一部
第二章 呪印という花を君に捧ぐ。
大蛇丸
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心させられない、おぞましい笑顔を口元に浮かべた。

「ユヅル君、だったかしら? あの子のはついで。本命はやっぱりサスケ君よ――サスケ君、もし貴方が私に、この大蛇丸に会いたいと思うなら、この試験を死に物狂いで駆け上がっておいで」

 首を元に戻した大蛇丸が取り出したのは、数時間前サスケが渡してしまった天の巻き物だ。それが緑色の炎をちらつかせながら大蛇丸の掌で滅びていく。

「――巻き物がっ!」

 サクラの目が驚きに見開かれる。ふふふと大蛇丸はまたおぞましい笑い声をあげた。

「てんめえ、サスケとユヅルに何しやがった!?」
「別れのプレゼントよ」

 怒鳴るマナに大蛇丸は微笑してみせる。

「サスケ君、貴方はきっと私を求める。――力を求めてね」

 君の力が見られて楽しかったわ。
 笑いながら大蛇丸は、木の中に溶けこむように消えていった。

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