第一部
第二章 呪印という花を君に捧ぐ。
ルーキー
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ラの顔が更に引き攣った。
めんどくせえなあと呟きながら、シカマルと新しいポテチを開封したチョウジは七班の方へと歩いて行き、九班もそれに続いた。
「なんだよ……マナ達だけじゃなくナルトもかよ……」
「……男子と女子、双方のドベ兼ウスラトンカチが揃ったな」
やあれやれ、と溜息をつくシカマルに、いのに抱きつかれつつジト目のサスケがぼそっと呟いた。
「おいこらサスケェ!! どういう意味だァ!」
声を荒げてサスケに迫るナルトに、そういう意味だろ、とサスケが溜息をつく。そんなナルトを押しのけて、「聞き捨てならねーぞサスケ!」とマナが怒鳴りつつサスケに迫ってきた。
「アタシはウスラトンカチじゃなくってウシニクトンカツだ!! その方が美味しそうだろ!?」
空気がフリーズした。
「……あーもー俺この女の子知らないー」
「うしにく? ぎゅうにくの間違いではないか?」
「……勝手にしろ」
ユヅルがくらっとはじめに寄りかかり、はじめは真剣な顔つきで首を傾げ、ジト目のサスケはあきれ返った表情で真顔のマナを見ている。ウシニク豚カツってどんな豚カツだってばよ、とナルトですら呆れ顔だ。ほんっと、めんどくせえなあ、とシカマルが溜息をついた。
「わん!」
近づいてきた犬は赤丸だ。紅丸がマナの頭の上から飛び降りて、赤丸とじゃれつき始める。
「やっほー皆さんお揃いで!」
そしてその後ろから人垣を掻き分けてやってきたのはキバで、その背後にシノとヒナタがいた。よっ、とキバに向かっててを振ると、にやっとしながら彼も振りかえした。シノに笑顔を向けるとシノは途端に顔を青くしてキバの背後に隠れようとする。ヒナタの視線は既にナルトにロックオン、他の奴等なんてアウトオブ眼中といった風情だ。
「わーキバも出るんか」
「おうよ! 紅丸にだけにはぜってー負けねえ、そうだよな、赤丸!?」
「んだと、紅丸、赤丸の目にもの見してやれ!」
忍犬を持つ者同士、早くも「紅丸が勝つ!」「赤丸が勝つ!」等と賭け始め、サクラといのはサスケを間に挟んで睨みあい、ナルトはケラケラ笑いつつシカマルやユヅルと話しており、そんなナルトを穴が開くほどに見つめているのはヒナタだ。シノとチョウジは両者の足元を通った虫を見つめつつ沈黙に浸り、はじめはぽつーんと突っ立ち、何もすることがないのでどこからか取り出したオレンジの花を毟っていた。
「勝つのは赤丸だ!!」
「紅丸だっつってんだろ!!」
「どきなさいよイノブタ!」
「デコりんちゃんは大人しく引き下がってなさい!」
「……いい加減にしてくれ……」
「シカマルはてっきりめんどくせーって試験パスすると思ってたってばよ」
「うん、シカマルが来てるのは意外だ」
「めんどくせーけど、
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