第80話 少年は師匠と出遭うようです
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が欲しいんだろ坊主。その怪我治したら、俺んトコ来いよ。今よりかは……望みの物を手に
入れられるかも知れないぜ?」
「ちか、ら…………。」
そこで、おちゃらけた風に放たれたデコピンで―――僕の意識は途絶えた。
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subSide ラカン
「あら、やっちまった?」
「おい、そこの弟子とやらは大丈夫なのか?」
「ったく、槍の二・三本刺さっただけで気絶するたぁ情けねぇ。おーい、しっかりしろー。」
気を失いやがったネギの頬を往復ビンタしてやるが、まぁ意識は戻らねぇ。
と、いつもの様に騒ぎが終わったのを嗅ぎ付けて救護隊の救急船が飛んで来る。
さぁて、俺はあんまり表舞台にゃ出ねぇ方がいいからな。撤退するとしよう。
「待て、どこへ行く!?私との決着はどうする気だ!」
「言った通りだよ。まずは拳闘大会でこいつに勝ちやがれ。」
「ならば……貴様がパートナーとして出ろ。それが今見逃す条件だ!」
一瞬、めんどくせぇと言いそうになる所を抑えた。・・・いや、考えろ。終戦二十年の記念祭が開かれる上、
そこで拳闘大会決勝が開かれるんだぞ?あいつが、あのお祭り大好きで前後不覚になってはしゃぐ野郎が、
何かしに来ない筈が無い。しかもこないだ来たしなぁ!妻と娘が!態々バカンス途中の俺のところに!
「……ああ、分かった。その条件飲んでやろう。」
「聞き届けたぞ。」
それだけ言って、影の槍を翼の様にして飛び去っていくカゲタロウ。・・・カッコイイじゃねぇかあいつ。
とと、俺もボヤボヤしてらんねぇ。逃げ逃げ。
・・・さて、どうなるかな。ナギとエルザさんの息子で、愁磨と東方最強の"修羅"の弟子。
ナギくらいにはしてやんねぇとな!
Side out
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「うぅ………?体がだるい………。」
「ネギ君!気付いた!?」
「そらダルイわな、魔力使い果たしたんやから。普通なら死んどるで。どないしたらンな速度で回復すんねん。」
医務室で目を覚ますと、心配そうなまき絵さんと不機嫌そうな小太郎君が見えた。
カゲタロウと戦って、ラカンさんに助けられて・・・ってそうだ!
「あの人は……あの人はどこに行ったの!?」
「お前の事助けた人の事かいな?観客の話じゃ、お前とバトった黒いのが飛んでった後、遺跡の方に飛んでった
らしいで。お前が負けるようなん相手に楽勝て、何者や。」
「『紅き翼』のジャック・ラカン……父さんと一緒に戦った仲間の一人だって言ってた。」
「はぁ!?マジ
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