暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL~神々殺しの魔導師~
プロローグ

[2]次話
空はいつもより暗く、星が一つもない夜だった。そんな中、一人の少年はかけていた。ただただ逃げて

いた。死から逃れるために。燃え盛る街の路地を右へ左へと掛けていく。両親は街を守る為に、子供を

逃がすために、圧倒的な力の前で戦っていた。だが少年は分かっていた。両親にはもう会えぬことを分

かっていた…少年は逃げながら、街を襲ったそれを恨まずにはいられなかった

(なぜだ…)

少年はこぶしを強く握った

(神は俺たちを助ける存在ではなかったのか?)

神から街に対しての攻撃は止まない

(こんな神など俺の知っている神ではない!)

少年が街から抜け出し、振り返った時には、元の町は想像できないような火の海が広がっていた。

(こんなのが神ならば…俺は…神を殺す!!)

少年は神が天空界と人間界を繋ぐ闇色の(ゲート)天国門(ヘヴンゲート)を睨みながら誓った。


それから少年は隣町の教会で預かってもらうことになった。しかし少年は神に忠誠を誓うこの場所が気

に食わず、あらゆる備品を破壊した。

「神はあなたの町を襲ったようなのも要れば、素晴らしい神もいるのよ」

シスターは俺にそう言った

「その素晴らしい神が俺たちに何をしてくれた?」

俺は冷たく言い放ち、シスターが何を言うのかイラつきながら待った。

「神は私たちを生かしてくれているわ」

「生きているのは俺たち自身の力だ。神のおかげじゃない。人間を生み出したのは神かもしれないが結

局神は人を何の理由もなく殺している。神にとって俺たち人間はおもちゃに過ぎない。だから俺は殺す

んだ、全ての神を」

シスターは少し悲しい顔をして俺に言った

「神を殺すのはあなたにとってとてもつらいことになります。それでもいいのですか?」

「構わない。父さんと母さんの仇を取るんだ!たとえ喜ばれなくてもいい」

シスターはしばらく悩んだような顔をしてから俺の顔を見ると言った

「なら神殺しの力をあなたに授けましょう」

最初、シスターは何を言っているのかわからなかった。ただいきなりの言葉に驚きを隠せなかった

「〜〜〜〜〜」

訳も分からない言葉を放つシスター。なんて言っているかはわからなかったが、効果はすぐに分かった

「力が…」

緑色の粒子が俺の体を纏ったのだ

「それがあなたが神に対する気持ち。復讐の力よ」

その日俺は神殺しの力を手に入れた。雪の降る寒かった夜は大量の緑の粒子で消え失せたのだった

[2]次話


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