暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第51話 リュウキの伝説
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 《血盟騎士団 副団長アスナ》だった。

「うん……。確かに出かける予定だったけど、ちょっと団長に報告があってね? でも それより、レイは何をしてるの……ッ!」

 アスナは、そう聞いてしまったのが失言だったと直ぐに思った。
 レイナと手を繋いでいるプレイヤー、彼の姿を見て。
 
 そもそもレイナが誰かと手を繋ぐ……なんてことこれまでに一度も無かった事だから……驚いていなかったら嘘になる。それに、その姿はフードで頭をすっぽり覆っていたから、不審にだって思うだろう。でも、よくよく見てみるとその人が誰なのか判ったのだ。

「久しぶりね。リュウキ君」

 アスナは確信が言ったようにそう言う。それは間違いなかった、フードの中に見えたその銀色の髪。そして、彼の雰囲気もそうだ。今は白銀のコートは羽織ってないようだが。それだけの情報で十分だった。

「………ああ、そうだな。だが、レイナにも言ったが攻略会議で何度か会っているだろう? 一ヶ月前にも会っているし、さほど 久しぶりと言うわけでもないだろう」

 アスナが来た事に、勿論リュウキも気づいていて。見知ったアスナ以外だったら、もっと恥ずかしくなってしまっているだろう。だから、リュウキにとっては良かったのだろう。
 
「まぁ、そうだね。……ん〜、でもリュウキ君はさ? 会議終わったらいつの間にかいなくなってるから。あまり話してないし、……そう思っちゃうのも無理ないんじゃないかな? レイだってそう思ったと思うよ」

 アスナは、そう言い終えると、レイナの方を見る。その顔はとても赤く染まっていた。アスナは一歩レイナに近づくと。

「ふふっ……頑張ってね? レイっ」

 レイナの肩を叩き、耳元でそう囁いた。アスナはどうやら、大体の事を把握したようだ。

「う……///」

 レイナは、それを聞いて真っ赤っ赤になってしまう。でも、最後には赤いなりに必死に笑顔を作って。

「うんっ……///」

 レイナはこくりと頷いた。応援をしてくれているのはとても嬉しかったから。それに、姉とライバルにならなかった事も嬉しかったのだ。

「……ん?」

 リュウキは、何の事か? と2人を見たが。

「さっ、いってらっしゃい」

 アスナは笑顔でレイナの背中とリュウキを押した。

「うんっ!行ってきます!」
「……ああ」

 レイナとリュウキは頷く。そして、レイナは再びリュウキの手を握ろうと伸ばすがその手は空を切ってしまった。何故なら、リュウキは先に歩いていってしまっていたから。

「ああっ!リュウキ君、待ってよっ!」
「……ああ、そうだったな。」

 最後はレイナが半ば強引にリュウキの手を握った。
 リュウキは……頭をかきながらも、決して邪険したり、
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