第3話:6年目のデアイ
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、「有害図書委員会」が発足した。
そして現在に戻る。
どうだ、素晴らしい友情の結び方だろう!
「悪の成人小学生が、子どもを悪の道に染めようとしている」?
「こいつには児童指導室ではなく、営倉が必要だ」?
「魂じゃなくて、欲望で繋がっているじゃねえか」?
てめえら・・・
あ〜、まあ戻るぞ。
彼らは、俺とクラスメイトではないが同学年であることが判明し、今でも「有害図書委員会」の初期メンバーとして動いている。
有害図書といっても、別に青少年保護に違反するような書籍や将来褒められない性癖を誘発する恐れのある書籍は一切入れて無いぞ。社会でマイナーな性癖に目覚めて、変○ゼミナールみたいなところでしか褒められないようになるのは、一般人を装うにも気力がいるしな。
そういうわけで、この話は全年齢対象の至って健全な作品だ!!そこんとこよろしくぅ!
俺の存在が18禁指定?褒め言葉として受け取っておこう。
今日も練習が始まる前までの、放課後の委員会活動だ。
活動に向かう前に、知子と響を捲く必要があったな。知子からは、「たっくん、何処行くのよ!練習あるのよ!」と腕掴まれて引き止められそうにし、響からも「何か悪いことでも企んでいるんでしょ?ほどほどにしておきなさいよ。」とまるで俺のお袋のように俺を諭してきた。
いつものように、「わりぃな、ちょっとあいつらと用事があるから、また後でな!」といって逃げたけどね。後ろを振り向くと、腕を振り上げて「コラー!逃げるなー!」と大声を上げる知子に、無言で眉は困ったような形をしているが、それでいて目元や口元は笑っている響が見えた。すまんな、男の友情は魂で結ばれるくらい堅い物なのさ!
奴らや新規加入した奴ら(勿論全員同学年)計8名が、体育館裏の体育用具予備置き場前に集合した。
俺達のお宝本(入荷ルートは主に廃品回収で放置された古本雑誌がメイン)は、
この中の古びて使われなり放置された跳び箱の隙間に隠してある。
神社も探してみたけど家から遠いし、先客がいたしな。残念。
今回の議題は、徹(初期メンバーの一人、グラビア記事を握っていた奴)が廃品として放置された本「89’ローアングル探偵団ベストセレクション」の品評会だ。議論としてのレベルは小学生ゆえに物足りなさはあったが、全員(端からすれば無駄なことに)全力を注いで話し合ってたな。きっと学者や研究員になったら、その探究心と議論で素晴らしい成果を挙げられると思った。
しかし、ここで招く予定の無い人物が現れた。
ガサガサという茂みに何かが入り込んだ音と背後から音、そして足音がした。
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