第二十九話「暗躍」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
…見てて面白いものでもないだろ?」
「面白いというか……少し下らないことを考えていたんですよ」
「?」
「熱を伴う武器を運べないんだから、爆撃機って呼ぶのやめて輸送機って呼べばいいのにって」
「ハハハッ確かにな……っと、こんな時間か。じゃあな」
「お疲れさまです」
兵士は、ポケットから携帯を取り出し、ある場所に連絡を入れた。
『……………………俺だ』
「どうも」
『そろそろ定期報告の時間だと思っていたが、何か掴んだか?』
「何も真新しい情報はないですね」
『そうか……』
「あぁ、スコーピオさん」
『?』
「覚醒兵とやらが正式採用になったらしいですよ」
『……………面倒が増えたな』
「こればっかりは、兵士でしかないボクにはどうしようもないですよ?」
『だろうな。現場での判断は任せる。頼んだぞ、ジェミニ』
通話を切り、携帯電話をポケットにしまう。
すると、兵士の姿が段々と変わっていく。
黒い煙のようなものが兵士を包んだ。
次の瞬間に姿を現したのは、フードのついたパーカーを着た青年だった。
「さて……お仕事しましょうか」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ