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とある蛇の世界録
戦闘校舎のフェニックス 第一話
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 「ゼハー、ゼハー、フハー」

 まったく、イッセーは全然駄目だな
 体力もなければ筋力も素早さもない、こんなので先々起こるであろう
 数々の試練についてくるなど
 無謀にもほどがある

 私たちは今、公園でイッセーのトレーニングをしている
 五時ほどから始めたので、ざっと二時間か
 
 「イッセー、次は筋トレよ!」

 厳しいなリアス
 イッセーが雑魚なだけかもしれんが

 「は、はいぃ!」

 哀れイッセー、心の中で合掌し
 アーシアの方へ近寄る

 「アーシア、学校はどうだ?」

 「朧さん達のおかげでとても楽しいです
  まさか学校に通えるなんて
  夢のようです!」

 こんな姿をみると
 私も嬉しくなるものだ

 「そうか、それはよかった」

 「はい!」

 少しして、やり切った表情のリアスと
 誰が目にしてもあきらかに満身創痍なイッセーが
 こちらに近づいてきた

 「アーシア、イッセーの治療をお願い」

 「はい、わかりました」
 
 そういい、イッセーに駆け寄るアーシア

 ・・・あれだ、例えるならば飼い主と子犬のような感じだな

 「イッセー、あなたはまず基礎から固めないと」

 まさしくその通りだな
 イッセー本来のスッペク自体が話にならないからな
 私だったら、シャトルラン二百回を余裕で完走出来る様になるまで
 走らせる
 人間にはそんな事確実に不可能だが悪魔になら可能だからな

 「私の眷属が弱いだなんて
  絶対に許されないわ、いい? イッセー?」

 「はい! 部長!」

 こっちは大型犬か・・・イッセーじゃ無理があるな

 「それじゃあ、朧の家に向かいましょう」

 そうか、今日だったな

 「朧ん家? 何でですか?」

 「もう、荷物が届いてる頃よ」

 


 それからアーシアの荷物を運び込み 
 今は、リビングでコーヒーを飲みながら雑談をしている
 
 「あ、あなた・・・砂糖入れすぎでしょう・・・」

 「何を言う、たったの十七個だぞ。まだ足りない位だ

 「そ、そう・・・」

 欲を出せば二十五個は欲しいな
 まぁ、入れすぎは体に悪いというし
 このくらいが妥当だろう」

 「妥当じゃないわよ」

 リアス、心を読むな

 「心を読むな」

 「口に出してたわよ、全部」

 ・・・それなら仕方が無い

 「・・・そうか、まぁいい」

 するとアーシアが口を開く

 「朧さんは、料理がお上手なんですね」

 「まあな、これが年長者の知恵だ」

 「おばあちゃんの知恵袋だな」

 殺すぞ、イッセー
 殺気を送
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