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とある蛇の世界録
第九話
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した
  だから来た」
            
 なるほど、さっき私が『非なる無限龍[うろぼろす・れぷりか]』
 を使ったから来たと、そういうことか

 「なるほどな、分かった。
  たまには家に来い、場所は知っているだろう?」

 「うん、我知ってる」

 「それならいい、またな」

 「ん、お母様また」

 だから、男だと言っているだろうに・・・

 オーフィスはまた次元を開き
 中に飛び込んでいった

 「お、朧さん。さっきの方は?」

 「あいつは私の子供だ」

 「子供!? 朧さん子供居たんですか!?」

 「ああ、地球上にざっと五十億ほどいる」

 「ご、五十億・・・」

 「そんな事より、教会に向かおう」

 「はい!」




 教会に着くと、地に這いつくばった堕天使がオカルト研究部の部員たちに
 囲まれていた

 ぼろぼろだな教会、まぁいいが

 「あら、遅かったわね朧」

 「少しあってな」

 そう、とひとつだけ言葉を返し
 グレモリーは堕天使の目の前に立った

 「はじめまして堕天使レイナーレ、私はリアス・グレモリー
  短い間だけどお見知りおきを」

 「ぐ、グレモリー」

 「えぇそうよ、という事で
  あなたには消えてもらおうかしら」

 はぁ、次はあいつか・・・

 「俺、参上!!」

 あの神父、生きてたのか
 毒は二時間ほどで消えるが、中和される目前で
 とんでもない激痛が走るのだが

 「あっれー? 俺の上司が大ピンチみーたいな♪」

 「私を助けなさい! そうすれば何でもしてあげるわ!」

 見苦しいな

 「どうみてもむっりーーっすね、つーわけで諦めてください♪ はい♪」

 「そんな・・・」

 哀れだな、至高の堕天使

 「下僕にも見捨てられて、哀れね」

 「助けて! 一誠くん!」

 イッセーに助けを求めるレイナーレ

 「グッバイ俺の初恋・・・部長」

 このぐらいで泣くな、イッセー

 「私のかわいい下僕に言い寄るな」

 グレモリーの消滅の魔法で
 跡形もなく消え去ったレイナーレ

 後に残ったのは、黒い数枚の羽だけだった

 こうして、事件は終りを迎えた

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