黒い手紙
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況を理解していないし、魔女の言葉を借りるなら快諾もしていない。
あぁそうか。自分が話すことじゃない。あの妙な連中が話してくれるに違いない。
「と、とりあえずみんな入りなよ。そのー…いつもより狭いけど。」
「で?お宅が言ってた快諾しないだの云々の結果がこれだって言いたいわけ?」
4人をリビングに通して早々に希美は魔女に言い放った。
「えぇ。そうね。少々の誤解を解かせてもらえるならば快諾”しない”とは言っていないわ。快諾”するのならば”とは言ったけれど。」
屁理屈な魔女だと思いながら元の場所に座った。
「さて、と。じゃあ役者が揃ったところでこの有能な死神である血梨様が説明してあげようじゃないの!多分…っていうかみんなわかってないでしょ?この状況。」
無言の圧力。
全員の眼が”さっさと言え”と言っている。
「…コホン。ではではこちらをご覧くださ〜い!」
血梨が指を鳴らすと目の前のテレビが巨大スクリーンに変わり、そこに『Geet Keeper』の文字が現れた。
そして文字が消えたかと思うと女性の顔に切り替わった。
『門番候補生のみなさん初めまして。私は異世界テルネスの女王マリアです。まず初めに、私から多大なる謝罪をしなければなりません。なぜならこの映像は、できるなら見ないほうがいいものであるからです。見なくて済むならば一番だからです。けれど、その平穏は500年の眠りから覚めてしまいました。再び、戦乱の時が来たのです。』
ビデオレターのようだが、何を言っているのかまったくわからない。
”平穏が500年の眠りから覚めた”とは一体?
『このディスクレターを見ているあなた方は、厳正なる審査を通過し、門番つまり”ゲートキーパー”になる資格を得たみなさんです。門番は”鍵”を集める存在。そしてその”鍵”を”地獄の騎士団”から守り抜き、再び全宇宙を平定する存在です。あなた方の元に送られた守護神はあなた方の盾となり、手となり、足となり、またあなた方自身の何よりの強みとなるでしょう。少々癖の強い者もいますが、それぞれに強大な力をもつ優秀な守護神です。』
とりあえず、あの死神が言っていたことは本当だったようだ。
『私が語れるのはここまでです。残りの数日間で力を身に付け最終審査でお会いできることを心より願います。』
映像はここで終わった。
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