暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
懐かしい再開〜
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「・・・みんな、大丈夫?」

「何となく身体がダルい気がしますね・・・」

美鈴が腕を軽く振って言う。


「マリク教官は?」

「打ち身程度だ。動けない程じゃない」



「ナタリア、足は?」


「レコンが治してくれました。彼はとても頼もしいですね」

「え!?そ、そうですか?あは、あははは・・・」

「顔緩んでるぞー・・・シリカは?どこか痛いところは・・・」

「あ、だ、大丈夫です。ただ・・・なんか凄く疲れて・・・」

「全力で気を放出したからだろうね。あんなサイヤ人みたいな気を出したら・・・」


普通はバテるよ、うん。

「あの・・・気って・・・」

「ああそっか。せっかくだし使い方を教えた方が・・・美鈴、頼める?」

「私ですか?」

「うん。美鈴の方が教え方上手いし」

「そりゃ、気は私の取り柄ですからね。・・・ではシリカさん、気についてご教授します」


「はい!よろしくお願いします!」


歩きながら美鈴が気について説明し、シリカがそれを真剣に聞く。レコンはマリク教官やナタリアに質問攻めに合っていた。俺は・・・

「(サチ・・・)」

彼女は・・・美鈴を攻撃したってことは殆ど意識を闇に蝕まれていたんだろう。ああ、そうだ。あんな悲しみを味わって、闇が発現しない方がおかしいんだ。・・・サチは何て言った?逃げて?そして・・・


[助けて]


助けてと・・・サチは俺に言った。なら・・・

「リョウ、どうした」

マリク教官の声でハッとなる。

「あ・・・いえ、少し考え事を・・・」

「あの少女のことか」

「・・・はい」

「助けるつもりか?」

「・・・はい!」

「無理だったら、斬れるのか?」

「今は・・・そんなことを考える余裕はありません・・・それに」

「・・・」

「・・・必ず助けるつもりですから・・・!」


「・・・そうか」


マリク教官はしばらく考え込む。

「オレはそれに力は貸すつもりでいるが・・・万が一の時はオレがケリをつけよう」

「っ!!」


「お前ではあの少女は斬れない。・・・このパーティーではオレがやるしかないだろう」

マリク教官は・・・本気だ。俺の恨みを受け止める気もある。・・・だからこそ、必ずサチを助けるという気持ちが強まった。

「・・・すみません、マリク教官」

「・・・謝る必要はない。ただ、やけに一人で気負っている気がしてな」

「う・・・ははは・・・」


ふと周りを見渡す。

「・・・と、こんな風に体内から絞るように・・・」

「こ、こうですか・・・?」

「・・・おお、上手ですね
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