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正義と悪徳の狭間で
導入編
ロアナプラ編
導入編 6-R話 アンブレラ
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我なんかで戦闘員として働けなくなった場合は…」
アイシャの説明はまだ続く






「あと…退職又は解雇は著しい背任行為による場合を除き、互いにその1ヶ月前にその旨を通告する事…これでこっちから説明すべきことは全部ね」
その他条件が案外長かった。

個人的に重要な事だが、仕事時間外なら自由に仕事を受けてもいいそうだ。
但し、その場合怪我をしても、治療費は自腹で、
働けないあるいは戦力低下している間の給料は戦闘技能低下等を反映して下がる。
(アンブレラの仕事なら治療費も出るし、給料も満額保証)

後は…本来の管轄(私はロアナプラとロアナプラ関連の取引)外に派遣される場合は、
(フリーランスへの報酬よりははるかに安いが)ボーナスがでるそうな

「あ、大事な事を2つ忘れてたわ。
一つは組織内の融通扱いになるからロアナプラ内でもアンブレラから武器を買える様になる事、
もう一つは社員割引でうちの商品は全て一割引き、
職務関連商品、つまり武器や戦闘技術なら2割引になるわ…勿論無断転売は禁止よ」
…大事だな、まだまだ鍛えなきゃいけないし、資金は有限だ。

「疑問点なんかはある?」
聞いて良いなら聞きたいことはある。
「暫くは戦闘員兼電話番として働くのは良いとして…
最終的にアンブレラやアイシャさんは私に何を求めているんですか?」
私ごときにこれだけの高待遇を示す意味が分からない。

「アンブレラとしては有望な人材の青田買い以上はわからない、
でも準構成員なら今の所、消耗品扱いするつもりはないと考えていいわね、
フリーランスのままか傭兵契約の方が安いしお手軽だもの。
私としては貴方が仕事を覚えれば楽ができるし、私の仕事の効率は間違いなく上がる。
将来的に、貴方が望むなら正規社員…アンブレラの正規構成員になって欲しいかな」
…やけに高く買われているな

「なぜですか?」
「…ま、勘よ貴方は優秀な死の商人になれるってね」
ただの勘…疑わしいが突っ込んでものらりくらりと交わされて意味がないか

「じゃあ、もうひとつ。
すっかり忘れていましたが報告書にあった私の人格や記憶喪失について、
何が問題で、何に注意するべきという意味なのか、を」
すっかり忘れていたが聞けるなら聞いておきたい

「そうね…端的にいうと貴方が平和な小学生だった人格と切り替わったり統合されたりする可能性、
あるいはその記憶を取り戻して今の貴方が完全に消えてしまう可能性を心配しているの」
ああ、私という雨がやむって事か

「…それが起こった場合は何かしらの処置を?」
「アンブレラとしては仕事に支障が無ければ問題ないわ。
支障がでるようなら配置転換なんかもあり得るし、
万一告発なんかをしようとしたら…まあそう
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