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正義と悪徳の狭間で
導入編
ロアナプラ編
導入編 6-R話 アンブレラ
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そんなものだろうか、私は4ヶ月強だが

「はぁ」
アイシャが溜め息をつく
「半年間連続での合宿くらいは必要、と言う意味では、間違ってはいないわね
それもそれなりに才能があり、基礎訓練が終わっている前提でね。
あなたの場合は何も知らない状態筈の状態から4ヶ月
天賦の才って言葉すら軽く感じるわ」

「…そこまでですか?」
まあ、要は将来有望な人間を抱き込みたいのだろうがそこまでなのか?

「ええ、特に銃器の整備技術は大抵一度見ただけで十分合格点が出せるまで修得したし、
戦闘技術の修得、身体能力や判断力の向上も末恐ろしい位…
端的に言うなら実は物心ついた時から工作員か何かとして訓練を受けていて、
それを思い出してる、とか言われた方がまだ信じられるわね」
アイシャはそう言いながら肩をすくめると鞄から一つのファイルを取り出した。
「でも上司が身元調査をした限りでは正真正銘の日本人の小学生だったってさ」
「…調べたのか?」
どうでも良いと思っていたが勝手に調べられると不快ではある

「ええ、私の上司…もちろんアンブレラの…が貴方の訓練成果に興味をもってたらしくてね、
あなたを雇いたいからって言ったら二つ返事で了承と資料をくれたわ…読む?
お詫びに只で良いわよ」
アイシャがファイルを机の上に置く

抗議した所で調査された事実は消えないし、
むしろ雇われる話は別にしてもアンブレラと敵対するのは不味い。
「…これを買うなら?」
「そうね…そのファイルの中身なら…巻末の取引履歴をのぞいたうえで、
5万ドルと本人への購入の事実を通達、本人に秘密なら10倍は貰うわね」
「やけに高いですね」
異常な価格に少し頭が冷えた

「裏社会での活動の略歴だけなら100もしないけどね、レインはいろんな意味で有名だから。
他の連中のも、裏社会での略歴なら同じくそんなにしない、
でも裏社会に入る前の過去まで詮索するなら文字通り高くつく、そう言う事よ。
因みにマフィアの構成員ならさらに高くなるし、ボスクラスになると文字通り桁が違う…
ロボスみたいな中堅マフィアのボスやラグーンのダッチ、
情報屋のリロイあたりの中立の実力者でも調査の実費+一千万ドルは貰うわね、
当然本人に秘密ならさらに桁違いにするわ」
つまりまともに売る気は無い、と

「あ、貴方がそのファイルをほしいなら500ドルね」
「…読んでから考えます」

ファイルを手に取る

タイトルは【東南アジア支部現地採用準構成員候補、通称ブラッディ・レインの調査報告書】

ファイルを開き、ページを捲っていく

【対象の基本情報ならびに裏社会での略歴】

私の写真に身長、体重の推定値…注がついていてそこには正確な値が全身写真と共に…日付から察するにア
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