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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
エタルドイレブン
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で動ける魔導師が分散していて、救援に来れるかどうかが微妙らしい。

「ディバインシューター・・・シュート!」
「しゃらくせぇ!」

赤髪の女の子―――ヴィータがハンマー型デバイス「グラーフアイゼン」で牽制の魔法を弾いた。あれが話に聞いていた「ベルカ式魔法」使いなのだろうとなのはは推測する。
既にクロエとポニーテールの女性は幾度となく剣を交えている。自分が為す術もなく瞬殺された相手と打ち合っている以上、接近戦の実力はかなりのものだろう。

「・・・うーん、まぁあの頃のなのははこんなもんか・・・」
「私の事知ってるの?」
「さて、どーだろう・・・なっ!」

自然な動きで過ぎあのように表れた鉄球を数個まとめて力強いスイングで飛ばす。追尾性を持って方向変換しながら襲いくる鉄球をディバインシューターで丁寧に弾き、その間に接近してきていたヴィータのラケーテンハンマーを身を翻して躱す。
正直クロエの鬼インファイトを見てしまった後ではその程度の攻撃止まって見える。

「へえ、身のこなしはあの時以上だな。こりゃ闘い甲斐がある!」
「・・・あの!貴方はどうして急に私達を襲ってきたのかな!?」
「あん?」
「どうして戦うの!?その理由って、お話して解決できないのかな!?」

なのはは自身の心の内にある最大の疑問をヴィータにぶつけた。戦いなんて普通は起きない方がいいに決まっている。彼女は何故わざわざこちらに襲撃を仕掛けてきたのか?もしも事情があるならば、話し合いで解決できないか。そのわずかな希望を乗せた言葉に、ヴィータは懐かしそうに目を細めた。

「初めて会った時もそんなこと言われたっけ・・・」
「えっ?」
「何でもねぇ。アタシが何で戦うのかだったな。良いぜ、答えてやるよ」

グラーフアイゼンを一直線になのはに向けたヴィータは声高らかに宣言する。それはまるで中世の騎士が誓いを立てるような気高さを持っていた。

「アタシはな、お前と戦いたいんだよ!勝敗なんてどうでもいい。既に願いは果たされている。ならば、後は騎士として戦いに命を懸けた証を残すのみ!」
「ええっと、よく分かんないよ!!」
「簡単に言えばだな・・・アタシはお前と戦いたくなったから戦う!純粋に戦いを楽しむために!!」
「駄目だよ!そんな自分を捨てて戦うような・・・」

「ん?逃げるのか?勝てねーから怖くて逃げるのか?」

ぴくっ

なのはのツインテールが跳ねた。かかった!と思ったヴィータはさらに畳み掛ける様にニヤニヤなのはを見下ろす。

「そうだよな〜!お前さっきから避けてばっかで攻撃に身が入ってねえしな〜!」

ぴくぴくっ

「しっぽ巻いて逃げてもアタシは止めないぜ?あっちの黒い方に全部任せてひとり家に帰るってのも 弱 者 らしい賢い選
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