月光校庭のエクスカリバー
第31話
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!こいつこそ俺の求めていた人材です!」
そう言いだすだろうと思った。
「バカか!こんな魔物どう扱う気だ!」
「あのねイッセー。使い魔は悪魔にとって重要なの。ちゃんと考えなさい」
俺が罵倒し、部長が諭すように言うとイッセーはしばし黙った。
「考えました。やっぱり俺はこいつを使い魔にします!」
「3秒も経ってないぞ」
全く考えてない。いや、エロ方面でしか考えてないだろう。
ようやく振りほどけたので杖を抜き、魔法を唱える。
「イグニス・スピリトゥス」
杖の先から炎が噴射されスライムを焼いて行く。
横では部長が消滅の力で、朱乃さんが雷でスライムを滅しており、小猫はスライムを叩きつけている。祐斗も魔剣で切り裂いていた。
「なあああああぁぁぁぁっ!!!!」
イッセーの絶望する悲鳴が聞こえるが無視だ。
「どきなさいイッセー。こういう害になる生き物は焼くのよ」
「嫌です!俺はこのスライムを使い魔にするんです!」
あらかた滅されて残るはアーシアに張り付いている分だけだが、イッセーはアーシアを抱きしめるようにして守っている。抱きつかれているアーシアは少し嬉しそうだ。
「スラ太郎!お前は絶対に守ってやるからな!」
スラ太郎って・・・安易だな。
「もう名前まで付けてるなんて・・・」
「このスライムをここまで欲しがる悪魔なんて初めてだ。世界は広いね」
こんな悪魔が多く居るのなら俺は悪魔とかかわりたくないな。ああ、良かった。こんなのが初めてで。
「ごめんなさい。この子、欲望に忠実だから・・・普段はとてもいい子なのよ?」
悲哀に満ちた表情でしみじみ言う部長。普段もあまり変わりませんが・・・。
梃子でも動きそうにないイッセーをどうするか考えていると羽ばたく音が聞こえた。
音のする方を見ると蒼雷龍がこちらに飛んで来ている。
蒼雷龍は体中に雷を発生させるとこちらに向けてそれを飛ばしてきた。
「あばばばばばばばば!!!」
雷撃を直撃したイッセーは悲鳴を上げ倒れた。
イッセーに抱きつかれていたアーシアは無事なようだが、スライムは雷に焼かれたようだ。
「あああああ!スラ太郎ぅぅぅぅぅぅ!!!」
先ほどとは違う悲鳴を上げるイッセー。
「あの子オスかしら?ドラゴンのオスは他の種のメスも好きだって聞くわ」
「どうやら、お嬢ちゃんがスライムと少年に襲われてると思ったんだろうな」
それでイッセーごと攻撃したと。少し違うんだがまぁいいだろう。
黒焦げになっているイッセーがスライムの亡骸を見ながらぶつぶつ言ったかと思ったらいきなり立ち上がり
「俺は怒ったぞ!スプライト・ドラゴォォォォン!」
激しく自身のオーラを放出させている。
「すごいですわ。こんなことで眠っている力を覚醒させるなんて」
「すさま
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