暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
月光校庭のエクスカリバー
第31話
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なりの実力を持った」
「・・・すまない。イッセー」
「・・・いや、いいんだ」
 ザトゥージさんにとどめを刺された。


 ◇◆◇


蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)?」
 ウンディーネが居た泉から離れ森を進む中、イッセーがザトゥージさんに聞く。
「そう。名前の通り蒼い雷撃を使う上位クラスのドラゴンさ」
 なんでも今この森にその蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)が飛来しているらしい。
 最初にティアマットと言うおかしなレベルのドラゴンを紹介されただけにイッセーが怪しむ。
「上位クラスのドラゴンって事はめちゃくちゃ強いんじゃないですか?」
「ところがまだ子どもでね。成熟するとゲットは無理だろうから子供の今がチャンスってわけさ」
 イッセーが悩んでいる。ドラゴンの力を宿す者として相性は悪くないはずだからいいと思うんだが、可愛い使い魔も外せないようだ。
「別に使い魔は複数いたっていいんだ。レアなドラゴンもいいんじゃないか?」
「そうだな。うーん」
 そのまま真剣に悩みだしてすぐに、ザトゥージさんが声を上げる。
「見ろ。蒼雷龍だ」
 ザトゥージさんが指さす方向には蒼い鱗を持つドラゴンが居た。
「あれが蒼雷龍。私も初めてみるわ」
「それでどうするんだ?」
「よし!蒼雷龍!君に決めた!」
 とイッセーが決断した時
「きゃあ!」
 アーシアの悲鳴が聞こえた。
 すぐさま後ろを見ると、ねばねばしたゲル状の物がアーシアを襲っていた。
「これは!」
 アーシアの隣に居た部長を始め女性陣が襲われていた。
「スライムか!」
 どうやら上から降ってきているようで、上を見上げると。
 ベチャ!
 スライムが顔面に張り付いた。前が見えない。
「クソッ!掴めない!」
 振りほどこうにもゲル状で掴めない。
「服が・・・溶けてます!」
 アーシアがそういう。
 このスライムは溶解液を放つのか?なら顔面についている俺はかなりやばいような・・・
 そんな中、ザトゥージさんがこのスライムについて説明してくれる。
「こいつは特に名称はないスライムだが、森の厄介者でね。繊維、すなわち衣服を栄養とするスライムだ。こいつに襲われると丸裸にされる」
 どうやら溶かすのは衣類だけのようだ。少し安心した。
 ドスッ!
「ぐふっ!」
「・・・見ないでください」
 そんな中、打撃音とイッセーの悲鳴。そして小猫の声が聞こえてきた。
 さしずめ、下着姿になっている女性陣をガン見しているイッセーを小猫がぶん殴ったと言ったところだろう。と言うか。
「イッセー!見えてるなら助けろよ!」
「こんなシチュエーション見逃せられるか!脳内保存脳内保存」
 こいつはこんな時でも平常運転だ。
「それはそうと部長!俺はこいつを使い魔にします
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