暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D―魔法使いのキセキ―
月光校庭のエクスカリバー
第31話
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るなんて不可能だろう。
「いいわね。伝説のドラゴン同士、仲良くなりそうだわ。私の下僕ならそれくらいやってのけるのもありね」
 部長は本気である。あなたの下僕はそこまでの事を要求されるのですか。
「嫌無理ですって!図鑑の挿絵から仲良くできなさそうな雰囲気バリバリですから!」
 イッセーは全力拒否。必死である。
「こういうのはいいですから、もっと好友的なのはいませんか?」
 イッセーは話を変えるべくザトゥージさんに聞く。これ以上ティアマットについて話していても不毛な上、最悪本気で行かされかねない。
「ははは!そうだな、ならこいつだ!ヒュドラ!」
 そうして見せられたのは九つの首を持つ蛇の挿絵だった。周りには頭蓋骨らしき絵も添えられている。
「こいつは魔王すら恐れるとされる猛毒を持つ!そして不死身!主すら毒殺する最悪の魔物だ!すごいだろ!」
 最初のティアマットは掴みとしての冗談だと思ったが本気だったようだ。そもそも、主を殺すのは使い魔としてアウトだろう。だから最悪の魔物なのか。
「・・・部長。こいつを殴っていいですか?わが身に宿るドラゴンの力を振り絞って殴っていいですか?」
 イッセーからどす黒い感情がにじみ出ている。部長が許可を下した瞬間ブーステッドギアを出して殴りに行くだろう。
 だがそんなイッセーをお構いなしに部長は盛り上がっている。
「ヒュドラなんてレアで素晴らしいじゃないの。確かにこの森の奥に・・・今日中に帰ってこれるかしら」
 どうしてそう過激なんだろうか・・・仮にヒュドラを使い魔にしてチラシ配りをさせようものなら住民が毒殺されるか丸呑みされる光景しか見えない。
「アドベンチャーを体験してくるといい!」
 ザトゥージさんがサムズアップをしている。
「そんな体験したくなければ、俺より強い魔物を使い魔にしたかないわ!」
 もうしゃべり方が荒れている。敬語らしき言葉すら使ってない。
「そんなに言うならどんなのがいいんだよ?」
 ふてくされながら聞いてくる態度にイッセーのボルテージはさらに上がっているが、どうにか抑え込んで答えた。
「可愛らしいのとかいませんかね?女の子系とか」
 イッセーらしい希望だ。まぁ、ティアマットやヒュドラと比べるといたって普通に思える。
 だが、その希望に溜息を吐きながらザトゥージさんは言う。
「これだから素人は分かってない。使い魔って言うのは有用で強いのをゲットしてナンボだ。しかも個体ごとに―――――」
 持論を展開ところにアーシアが言葉を挟む。
「私も可愛いのがいいです」
 するとザトゥージさんは持論をぴたりとやめ
「わかった。可愛いのだな!」
 そう言った。
 もうイッセーも怒りが一回りして収まったようだ。
 大丈夫か心配になってきた。
「イッセー。一応あの人の
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