月光校庭のエクスカリバー
第31話
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
イッセーとアーシアの使い魔を求め、転移した先は薄暗い森だった。
「ここはいろんな魔物が棲む森よ。ここで二人の使い魔を探すわ」
実際に魔物を見て使い魔にするなら様々な種類が居る場所の方がいい。ここはそれにうってつけと言う事か。
光があまり射さない鬱蒼とした森。悪魔である部長たちは暗闇だろうと見えるだろうが人間の俺には見えにくい。
「ゲットだぜ!」
「なっ!」
「きゃ!」
大声で声をかけられた。いきなりだったのでイッセーは飛び上がり、アーシアはイッセーの後ろに隠れている。
俺たちの前に現れたのは帽子を深く被り、ラフな格好をしている青年だった。
「俺はザトゥージ。使い魔マスターを目指して修行中の悪魔だ」
「ザトゥージさん、例の子たちを連れてきたわ」
ザトゥージさんにイッセーとアーシアを紹介する。今回のインストラクターと言う事か。
「さえない顔の男と金髪美少女か。OK!俺にかかればどんな使い魔でも即日ゲットだぜ!」
テンションが高そうな人だ。特に『ゲット』と言う言葉は音量が上がっている。
「二人とも。彼は使い魔に関してのプロフェッショナルよ。彼のアドバイスを聞いてこの森で使い魔を得るの。いいわね?」
「「はい」」
その筋に詳しい人からアドバイスをもらえるのは心強い。変なのでなければすぐに得ることが出来るだろう。
「それで、二人はどんな使い魔が御所望かな?強いの?速いの?それとも毒持ちとか?」
こういったことに慣れているのかすぐに二人に希望を聞いてくる。
「いきなり毒持ちとか物騒極まりないです。どんなのがお勧めですかね?」
逆にイッセーが聞いてみた。魔物に全く詳しくない上にこの森にどんなのが居るかもわからないだ。ならプロのおすすめから選ぶのもありか。
その言葉を待ってましたと言わんばかりに図鑑らしきものを取り出し、あるページをこちらに見せる。
「俺のお勧めはこいつだ!『天魔の業龍』ティアマット!伝説のドラゴン。五大龍王の一角にして、龍王唯一の雌でもある!未だかつてこいつを使い魔にした悪魔はいない!なんせ
魔王級の力を持つからな!」
色々と洒落になってない。魔王級のドラゴンを使い魔にできるわけがないが、イッセーは二天龍の一角である赤龍帝。こいつの中に居るドラゴンは龍王の上を行く力を持つ。なら使い魔にできてしまえそうで怖
く、そして使い魔に出来たら天龍と龍王のコラボだ。本当に洒落になってない。
「これ使い魔ってレベルじゃ無いじゃん!大ボスだよ!ラスボスだよ!ドラゴンミッションモンスターズに出てくる謎系のドラゴンみたいに野生からじゃ仲間にできない類だって!」
イッセーが全力で突っ込む。まぁ、そうだよな。初めて使い魔にするのがドラゴン、ましてや龍王を使い魔にす
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ