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正義と悪徳の狭間で
導入編
ロアナプラ編
導入編 5.5-R話 閑話 レインという少女
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だがなかなか肝が座ってるんでな、仕事をまわしてみる事にしたんだ。
既に五人…いや七人殺ってる、運だけじゃなく実力も期待できるだろうさ」
ロボスが軽い調子で言った。

「さあ、レイン、遊びは終いにしろ。うちの仕事に来た奴は集まってくれ!」
ロボスの掛け声を切っ掛けに時間が再び動き出した。

その日のロボスの仕事はこの街にやって来てロボスの縄張りに手を出した田舎者の排除。
それなりに武器を持ち込んでいたらしいがロボス側に死者、重傷者なし。
数時間後に帰って来た。

レインもそれなりに活躍した様で酒を奢られていた…初めの酒はエールで、苦かったらしく殆ど残しやがった。

ならば甘いのを、半ば冗談ですすめられた極甘のミードを気に入ったらしく、
週に一度はうちでミードを飲んでいくようになった。

その後もうちに来る度に絡まれてはいたが、決闘騒ぎはあれっきりで
何度も仕事をこなすうちにそう言った事も無くなって言った。



「よう、ブラッディガール。またそんな物飲んでんのかよ」
そんな過去を思い出していると次の客が来たようだ。
「トゥーハンド…レヴィ姉さん、エールは苦い、ワインは渋いし、ラムは辛い、だから嫌い」
「ったく、ガンの腕は大人顔負けなのに、味覚はお子ちゃまなんだから…
そんなんだからいつまでも babester だとかmy lambって言われるんだよ」
やれやれ、と言った顔で二丁拳銃…ラグーンのレヴィが言った。

「別に気にしてない…事実だから。
二連発のスリングショット(double-barreled slingshot)か綿の銃弾(ammunition made of the cotton)が必要になったら考えるよ」
まあ、確かにレインの胸は真っ平らでまったく膨らんでないし、初潮が来るのももうちょい先だろう。

「本人が気にしてないなら別にいいじゃないか、レヴィ」
「そのとおりさ、好きな酒を好きに飲みゃ良い、人に迷惑かけないならな。
パオ、まずはバカルディのゴールドラムをボトルでくれ、グラスは三つだ」
「あいよ、ダッチ。今日はラグーンで慰労会かい?」
ラグーン商会にボトルとグラスを出す。
「ああ、今回の仕事はそれなりに面倒なトラブルがあったからな、雇用主の義務ってやつさ」
そういってダッチは肩をすくめた。



しばらくしてほかの客も入り始め、二階の女どもも客引きに降りてき始めた。
「バオさん、ミードのお代わり、次はレモン風味のやつ、ソーダ割りでお願い。それとおつまみの追加も」
ラグーンと話してたレインがお代わりを要求する。
確か、先月ラグーン関係で仕事を受けて仲良くなったとか言ってたか。
「摘みはまたナッツか?」
「チーズの盛り合わせと…ポップコーンの塩味、なけ
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