導入編
ロアナプラ編
導入編 5.5-R話 閑話 レインという少女
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の後始末を頼んだって話だ。
どうやら人浚いだか路上強盗だかを返り討ちにして身ぐるみ剥いだらしい。
…そしてさらに数日後、その日の事はまだ覚えている。
その日は開店後少ししてロボスから仕事の集合場所に使うと連絡が入った。
まあ、飲むもん飲んでくれて、店を壊さないでくれればなんの問題もない、何時もの事だ。
その日の5発目位の銃声が響いた頃、新しい客?が入って来た。
そいつは恐ろしく場違いな深紅のワンピースを着たモンゴロイドのガキだった。
栗色の長髪を後ろで一括りにしたそいつは店内を見回すと怯えた様子もなく俺の所にやってきた。
「コークをお願いします、Mr.バオ」
「…ここは酒場だ、ガキの来る所じゃねぇ」
思わずそうは言った物の、引っ掛かる事があった。
迷い込んだだけのガキなら俺の名前なんざしらないはずだ。
「そうだぞ、お嬢ちゃん、さっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな!」
周りの客が囃し立てる
ガキは最初は黙って聞いていたが暫くすると立ち上がって言った。
「おっぱい吸わせてくれる親がいたらこんな街にいるわけないだろうが。
そんな事もわかんねぇ位酒を堪能したならさっさと二階にいっちまえ。
そしたら払った金の分だけ女がおっぱい吸わせてくれるだろうよ!」
ざわめきが消えた。
「…生意気なくそガキを犯してやりたい気分なんだがいくらだ?お嬢ちゃん」
囃し立てていた客の一人がそう言った…今なら命だけは助かるぜ、処女はしらんがな。
「私はコールガールじゃないんでね。まあどうしてもって言うなら体に穴開けてやるから自分で処理したら?」
死体が一つ出来上がり、掃除する身にもなってくれ。
そう思った直後、銃声が『2つ』なった。
そこには右腕を押さえる男と床に転がって銃を構えた無傷の少女がいた。
少女は男に銃を向けながら立ち上がる。
…光の加減で深紅のワンピースが血染めにみえた
そいつは先程までとまったく同じ調子の声で言った。
「ほらお望みの穴、一つ目だ。まだ足りないのなら次は額に開けてやるけど、どうする」
予想外の結末に酒場の時間が止まった。
酒場の扉が開いた。
ロボスだ。
「…おい、レイン、おまえ何やってんだ?」
ロボスの野郎、このガキをなんて呼んだ?まさか
「ああ、お早いお着きで、Mr.ロボス。
言われた通りにここに来たらこの通り、決闘騒ぎになりました。
アイシャさんの言ってた西部劇の酒場の方が幾分平和ってのは事実ですね」
ああ、やっぱりこいつは
「なあ、ロボス、もしかしてこいつは最近噂のブラッディガールか?」
「ああバオ、その通りだ」
「…まさかこいつにも仕事を?」
「そのまさかだよ。なぁに、まだ子供
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ