導入編
ロアナプラ編
導入編 第4-R話 bloody girl
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てアイシャは笑った
「…いくらですか?」
「欲しい情報や技術次第でピンキリね」
微妙に答えになってるようななっていないような
「リストとかは…」
「それを売れる、つまり存在するって事自体が情報だから不要な情報のせいで無駄に高くつくわ。
まあ、特定の事柄について指定してくれたら安くリストを作れる場合も有るけどね」
そうか…ならまず私が知るべきことは…
「…ならこの街について、基本的な事を教えてください」
「え?」
アイシャがそんな声を上げる
「貴女、この街の、ロアナプラの住人じゃないの!?」
「え?違いますよ、そもそもさらわれた後に船でこの街に運ばれて来たみたいです」
「…じゃあ、まずはお家に帰る場合の費用かしら、これは只で良いわ。
…よく見たら血やらなんやらで台無しになってるだけで髪質もストリートチルドレンのそれじゃ無いわね」
アイシャは溜め息をついて続けた。
「よくもまあ、外の子供がブラッドバスなんてやらかせた物ね…さて、お家はどこなの?レインちゃん。
お家までの旅行の見積書はただで出してあげるから」
さて…困った。でもこう答えるしかない。
「その…わかりません」
「え?どういう事?」
アイシャがふざけてんの?とでも言いたげな声で言った。
「だからわからないんです。多分日本に住んでたんだとは思うんですが…」
だからだろう、思わず素直にそう自白していた。
「多分!?ちょと待ちなさいレイン、貴女は…」
『いえ、こっちの方がはっきりするわね』
『アイシャさん、日本語話せるんですね』
『まあね…もし私から何を買うべきかわからないなら事情を話してみなさいな。
オススメ商品くらいアドバイスくらいして上げるわ』
『…私の情報を誰かに売ったりしませんか?』
『そうね、調べてすぐわかる様な事以外は売らないわよ』
アイシャが笑う。
何処かに『普通じゃない』が何処かに『私と似たにおい』がする。
だからだろうか、私は自分の事を話始めていた、両親を殺された事、記憶が無いこと、
日本に住んでいたと推測した理由…
流石に夢で見た『泣いている私』や血の匂いに感じた甘さなんかは話さなかったが。
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