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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第一章
一話 彼等の現在状況
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三人一緒のクラス!!」
コロナの問いにヴィヴィオが答え、リオが締める。そしてここでも……
「「「いえーい!!」」」
三人で息ぴったりのハイタッチ。本当に元気が良い。
それを見た上級生たちにクスクスと笑われ、羞恥で三人が顔を赤く染めたのは御愛嬌と言う物だろう。
────
さて、彼女等の話は此処までとして此処からは我らが主人公、高町クラナの話をさせていただこう。
少々うるおい成分は少なくなるが、ご理解とご協力を頂きたい。
「…………」
高町クラナの今日の予定はヴィヴィオと同じ。始業式のみである。
クラナは矢張りこれもヴィヴィオと同じ、Stヒルデ魔法学院の高等科二年生。校舎はヴィヴィオ達とは違う場所にある。
「よぉっ!クラナ!」
「わっ……あぁ、ライノ」
「なんだぁ?相変わらずそっけねぇなぁ」
「愛想振りまく方が変だよ……」
自席について居たクラナに後ろからボンっと背中を叩いたのは、ライノスティード・ドルク。愛称はライノで、クラナがクラス内で最もよく話す友人である。
「お前今日午後予定は?」
「……ごめん」
「ん、そうか!んじゃまた今度な……所でおまえ長期休暇の宿題終ってる?」
「はぁ……はい」
言うと同時に、クラナがホロキーボードをライノの方へとやり、ライノはそれを「サンキューサンキュー」と言いながら嬉々として受け取る。
ライノが言っているのは、新学期前に出されていた課題の事である。まぁ何処の世界、何処の時代にもこういったのをやって来ていない奴と言うのは居るもので、クラナは良くライノにこう言った宿題を移させてやっている。
その代わりに、クラナは飲み物代やちょっとした間食の費用が浮いたり、さまざまな方法で恩恵を受けている。
「……ライノ、先生来たよ」
「お?おぉ、サンキューなクラナ。このお礼は必ず!」
「……はいはい」
そう言って自席戻って行くライノを、クラナはため息交じりに苦笑して見送る。
そんな調子で、クラナの新学期一日目は過ぎて行った。
────
帰り際。
クラナの耳に、愛機の念話が届く。
『相棒、メールですよ』
「ん……だれから?」
『ヴィヴィオさんです』
「…………」
はつらつとした女性の声で話すクラナのカバンに掛けられたペンライトが彼のデバイス。《アクセルキャリバー》、愛称は《アル》だ。
その名の示すように、有る救助隊員と陸戦部隊の姉妹が持つデバイス。《マッハキャリバー》と、《ブリッツキャリバー》を元に作られたデバイスだ。と言っても、性能や得意分野等はだいぶ異なるが……まぁ、なんにしても、特注である事に変わりはなない。成程、中々どうしてブルジョアである。
『どうしますか?相棒?』
「ん……ちょっと待って」
『はい』
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