動乱
剣のバカ
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ると中を見ようと封を切るが
「恐らくそれの内容は外に漏れてはマズイ内容だろう。私以外触れないよう頼まれたものだ。ここで開くのはやめておいたほうがいい」
「すみません。そういうことに疎くお恥ずかしい限りです」
アレンは真摯に受け止め封筒を懐にしまう。
「部屋を準備させるのでそちらで拝見して頂きたい」
「お気遣い感謝します」
アレンはお礼を言い案内係について部屋を出ていった。
「さて、ここからが問題なのだが・・・」
エレナに目線をやりそしてアーニャを見据える。
「二人に命令だ。今日限りでここを辞めてもらう」
アーニャはイスマイルに食ってかかる
「なぜですか?私達が何をやったのか説明してください!」
「何か理由があるのですよね?」
エレナは静かに鋭く質問する。
「落ち着いてくれ二人とも。悪いことではない。」
二人に席を勧め
「彼は何者か知らないだろうから教えておこう。」
そして引き出しから葉巻を取りだし火を点ける
「彼はデフィル王の嫡子である殿下の命を助けシルバーナイトタウンまでお連れした人物だ」
そしてイスマイルは森でアレンが殿下と出会いブラックナイト隊との戦闘で離ればなれになったものの無事送り届けたことを説明していった。
二人は驚きとともになぜそれが自分達のクビにつながるのか理解できなかった。
「そして君らはその彼と懇意にしている。彼と正式パーティーとなり力を貸してやってほしい。アーニャ君は断る理由はないだろう?」
イスマイルはアーニャに悪戯な笑みを向けた。
「そ、そんなことはないけど確かに断る理由はないわね」
頬をほんのり赤くし答えるアーニャに対しエレナは
「わかりましたけど辞めなくてもいいのでは?」
尤もな意見だ。
イスマイルは頷きこう答える。
「理由は簡単だ。まだ以前の組織に所属していて本当のパーティーだといえるか?」
それだけ言うと葉巻を吸い込んだ。
二人は沈黙をもってそれに答えた。
「完全に離別というわけではない。ケントにくれば顔を出してもらって全然構わない。ここから除名しアレン殿のパーティーに名前を移すということだ。わかってもらえたかな?」
「わかりました。お請けします」
そして二人は承諾し除名の運びとなった。
まだアレンからパーティーの承諾を浮けてもいないのに。
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