第二十七話「ソレンス/ブランクの思い」
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着した。
覚醒兵に担がれたブランクが暴れ出し、覚醒兵の腕から離れた。
「離せ!」
『うわっ、おい!』
ブランクは怒りながら覚醒兵に掴みかかる。
「何故、邪魔をした!?アイツは俺の、死んだと思っていた友人なんだぞ!?」
『おいおい、落ち着いてくれよ………』
ただの兵士が相手なら、ある程度落ち着かせることはできた。
しかし、相手は"適合者"のブランクだ。
ミリタリーアーマーの胸ぐらの部分が、メキメキと音を立てて軋む。
しかも、それなりの重量があるはずなのに、段々と地面に足が付かなくなってきた。
『その辺にしておけ』
隊長と呼ばれている覚醒兵が、ブランクの肩に手をポンと置く。
「…………………もう一度聞こう。何故、邪魔をした?答えなければガスマスクごと頭を潰す」
『ご立腹のようだが、怒りたいのはこちらの方だ』
「何?」
『こちらは"敵か味方か"を聞いただけだ。結果、奴は俺の部下を殺しまくった。我々は敵に攻撃を
仕掛けただけのこと。それを咎められるとは、不愉快だ』
「…………………………」
『まぁ、落ち着け。生きていれば、また会う機会ができるはずだ』
「……………クソッ」
フィリップ…………一体、お前はどこに…………
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