告げられる心底どうでもいい真実とこれから
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布や鍵をつなぐびよーんとするアレの神なんかもいるよ。」
「確かに正式名称は知らんがその扱いは可愛そうだな。」
「で、八百万の神の中でも私達人工物に宿ってる神は神的地位が低いのよ。っていうか最下級なのよ。」
「あー、なんか分かる気がする。」
自然物に宿ってる神って凄そうじゃん。山の神とかさ。
「神的地位が低い神はできることを制限されてるの。」
「そうなのか。御託はいいからさっさと証拠を見せてくれ。」
「ったく、せっかちだなー」
「もしなんでもなかったら通報な。」
仮にも不法侵入だ。当然だろう。
「まあ、いいけど……ねえ、そういえばあの消しゴム、気にならない?」
「ああ、あれか。確かに色々あったし気になるな。」
ていうかあれが元凶か?
「ま、見ててね……そぉい!!」
彼女は掛け声と共に消しゴムに吸い込まれて行った。そして声が聞こえた。
「さーて、私はどこにいるでしょーか?」
「だからお前はイ○トか。」
「ここでーす!ここ、ここ!答えは 消しゴムの中にいる、でした。」
あくまでイ○トスタイルを保つ彼女に少し呆れながらも神であることを認めざるを得なかった。
そして彼女が出てきた。
「私はあらゆる消しゴムへの憑依とテレパシーが使えます!」
「そうだな、って、テレパシー?」
「まあ、一方的に伝えることしかできないんだけどね。後消しゴムに憑依してる時しかテレパシー出来ないから。」
「そ、そうなのか。」
意外にすごかった、消しゴムの神
じゃあ、上位の方は何ができるのだろうか、想像がつかない。
「テレパシーはもちろん君にしか伝わらないよ。一方的だから君は消しゴムに直接話すか一応周りは見えるからメモかなんかでも話せるよ。あ、出てる時は周りにも見えるからね。それらのこと気をつけてね。」
「ふむふむ……ん?」
その言い方的に違和感を感じる。なんかこれからも一緒に過ごすよ。みたいな感じになってるんだが、
「お前、もしかして俺と一緒に暮らすのか?」
そう聞くと彼女は
「当然でしょう。」
と言いやがったのだ。
「な、何でだよ!」
「そういえば、まだここに来た理由を話してなかったね。」
あ、なんだ。理由はちゃんとあるのか。
「なんと数日前、急に君から大量の神の反応があったんだよ。」
「マジで!?」
じゃあ、俺って神に囲まれて生活していたんだ。
「でも、皆微妙な神で君に対する影響は微塵もなかった。」
そうだったのか、確かにここ数日で何か変化があったわけではない。
「正直放っておいても大丈夫なのだが念の為にと私が送られたわけさ。ま、心底どうでもいい真実なんだよ。」
「神に囲まれてるのにか」
「みんな平和に暮らしてるからね。」
「まあ、
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