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ネギまとガンツと俺
第15話「京都―決戦@」
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ぜか楽しそうなネギに、タケルが言い聞かせる。その姿に小動物を連想して、軽く気持ちが落ち着く。

 ――こういうのも、いいかもしれないな。

 小規模なピクニック、と思えばいいのだろうか。

 多人数ならともかく、こういう少人数での行動ならば彼も嫌いではなかった。

「……まだかなぁ」

 辺りを行き交う人々は落ち着きのないネギとその横で立っているタケルの姿を見てクスクスと笑いながら通り過ぎていく。

 ――兄弟とでも思われているのか?

 むしろ、そうとしか思えなかった。

 道行く人々の目が明らかに微笑ましい。タケルの短い人生経験の中でも、これほどに暖かな笑みを向けられたことなど滅多にない。

 温かい視線で悪い気はしないが、衆人の目に晒されるのはやはり恥ずかしい。顔を伏せ「神楽坂さん、はやく来てくれ」と小さく呟く。

 ――と。

「タケル先輩!?」

 待ち人はやって来た。

 ――俺の願いが通じた!? ……い、いやこれはきっと今日の俺の善行が功を奏したに違いない。……うん、そうだ、そうとしか考えられん!

 などと少し調子にのってみたり。

 たしかに、待ち人はやって来た。

 ただし。

「わ〜、皆さん可愛いお洋服ですね〜〜」

 ――皆さん?

 ネギの言葉に、嫌な予感。

 恐る恐る振り向いた視線の先には――。

「……」

 ――神楽坂アスナ、綾瀬ユエ、近衛木乃香、早乙女ハルナ、桜咲刹那、宮崎のどか。

 5班の面子が見事に並んでいた。

(ななな何でアスナさん以外の人がいるんですか〜〜!)
(ごめん、パルに見つかっちゃって……っていうかアンタこそ、何でタケル先生と?)
(え、へへへ。実はタケルさんが――)

 コソコソと話している2人をよそ目にタケルは空を見上げていた。

 ――ですよね〜〜……善行を積んだからとかちょっとでも思った俺がバカだった。
目からこぼれかけているのは決して、涙ではない。ちょっとショッパイ青春の汗なのだ。タケルがそう自分に言い聞かせているのだから、きっとそうなんです。

「あ〜、ネギ先生だけじゃなくてタケル先生も。ラッキー! どっか連れてってくださいよ〜、丁度ネギ先生、地図持ってるし」
「えー、5班は自由行動の予定ないんですか?」

 ネギが少しでも断る口実を見つけようとするが、「ないです」と綾瀬ユエに簡単に返されて終わってしまった。

「……た、タケルさん」

 困ったような、申し訳なさそうな声を出すネギに、タケルは「これは仕方ない」と頷くことしか出来なかった。

「よ〜し、レッツゴー!!」

 綾瀬ハルナ――通称パルの元気な声が響き、一行は歩き出した。




「それで
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