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八条学園怪異譚
第四十五話 美術室その九
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の、その絵は」
 二人は彼の今の言葉にぎょっとした顔になった、彼が今顔をやって観たその絵は七生子の絵だったからだ。
 相変わらず何が何だかわからない絵だ、波がかった不安定な黒と赤の線が混沌として描かれている、そこにあるものは人か動物か風景かもわからない。
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