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八条学園怪異譚
第四十五話 美術室その七
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部の幽霊なんですね」
「そうなんですね」
「そうだ、上海に逃れたユダヤ人の画家だった」
 日下部のその目が遠いものを見るものになっていた、見ているものは歴史だけでなくそこに生きている人間とその人生もだ。
「その人が八条学園に招かれてだ」
「先生になったんですか?」
「それで、なんですか?」
「そうだ、芸術学部の教授に招かれてだ」
「それで今も、ですか」
「美術部の部室におられるんですね」
「もう三十年か」
 幽霊になって部室にいる様になって、だというのだ。
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